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10月08日:神楽笛・龍笛完成

野上八幡宮からお借りした笛を複製した神楽笛と、プラ管を複製した龍笛が完成‼️
いつもの横笛と竹のサイズや吹口の位置が違うし、仕上げ方も違う(根本的に音階が違う)。
戸惑うことも多かったけど、こうして笛になると嬉しい‼️

神楽笛・龍笛(ツヤ消し処理)
完成した神楽笛(上)と龍笛(下)



「野上八幡宮の神楽笛を返却する前に」と材料を探して神楽笛をつくりはじめたのが9月21日。
塗装にカシューを使うことにして「1本だけじゃ効率が悪い」と龍笛をつくりはじめたのが28日。
神楽笛は2日で完成。龍笛は管頭に鉛を詰めたので3日かかった。

音程は「バッチリ」。
今日は守口の笛教室だったけど、我慢できずに帰宅してから吹口と内部を磨いて吹きやすくし、テカテカに光っていたカシュー(黒)も表面を粒度2400の耐水ペーパーで削って「ツヤ消し」処理。

なかなかいい感じじゃないか☺️


                             神楽笛つくりはブログ記事で   →リンク



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テーマ :
ジャンル : 学問・文化・芸術

7月25日:京都雅楽塾さんへ

「龍笛プラ管磨き」を紹介するため「京都雅楽塾さん」へお邪魔しました。
「京都雅楽塾」は篳篥の藤村正則先生が塾長をつとめておられ、二条城南隣の天理教眞榮分教会で開かれています(龍笛はイタリア映画に出て来そうな伊藤先生)。
50名?ほどの生徒さんがおられるそうで、お稽古の写真では小学生から海外の方まで。藤村先生は民族楽器コイズミの店長さんと面識があって、「あそこはたなかやのプラ管をですよ(店長さん)」とリサーチ済み。
雅楽に興味を持った2年ほど前からブログを拝見していて、「プラ管磨き」を最初に紹介するのは、小学生がプラ管を吹いている「京都雅楽塾さん」だと一方的に❤️。
今回ブログにコメントを寄せて「いつでもどうぞ」というお返事をいただいてお邪魔しました。

「初めての押しかけ訪問」なので事前打ち合わせはなし‼️
「お稽古を見学させていただいて、終わってから少し話を」という流れになったので、前の晩に「プラ管磨き」を紹介する文書を作成。「磨いたプラ管」を4本用意。
①デモンストレーションで磨く?②生徒さんのプラ管を磨く?③紹介して希望者があれば後日? まるっきりの「出たとこ勝負」。一通りの工具を用意して京都へ向かいました。

「プラ管磨き」の虎の巻(PDF文書)      →      プラ管磨きのPDF資料リンク
ブログ記事「プラ管の磨き方」          →ーーーーリンク

京都までは車で「長生殿」をエンドレス(この曲は覚えて「魂」にサウンドを刻み付けたいです)。
翌26日(金)は京都の笛教室なので堀川通りのホテルを予約。ホテルに車を停めて「プラ管磨き」の工具(掃除機も!!)を持って歩いて向かいました。雨は降っていないけど湿度が高く、イロイロ荷物を持って歩くのは大変(途中の西友さんの冷房で一休み)。

教室は木曜日午後3時から。
龍笛の伊藤先生は不在で藤村先生お一人。生徒さんも7名?で、残念ながら「小学生」はゼロ‼️
龍笛を吹かれていたのは3名でした(この日篳篥を担当されていた女性も龍笛を吹かれます)。

雅楽のお稽古を見学(これがまた楽しい)。
終了後に生徒さんの龍笛を見せていただいて本管1本とプラ管1本を磨くことができました。

喜んでいただけた様子。
初めての場所、初対面の方ばかりなので緊張しましたが安心しました。


京都雅楽塾にて
京都雅楽塾のみなさんと



藤村先生ありがとうございました。



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7月24日:「雅楽」を知れば知るほど…

「雅楽を守り伝える」ということは、「法隆寺の玉虫厨子(国宝)を、当時と同じ材料・工法で代々作り続ける」ことに近いのではないだろうか?もし、その過程で一代でも「便利な方法」「安易な方法」に流れてしまうと、「形」が変わってしまうのだ。
「雅楽」を知れば知るほど、その「重さ」「奥深さ」に心を打たれます。


CD「日本古代歌謡の世界」をずっと聴いています。
解説リーフレットも素晴らしく、少しずつ「雅楽の重さ」がわかってきたような気がします。

日本古代歌謡の世界
CD「日本古代歌謡の世界」


CDには古事記カムヤマトイワレビコ(神武天皇)が戦勝記念に歌ったとされる歌謡「久米歌」や、東大寺大仏殿建立祈願の法会で歌われた「田歌」が収録されています。
古事記を読んだ時は「なんでこんな歌で軍勢が奮い立ったんだ?」と首をかしげたものですが、CDの「久米歌」を聴くと、その「力強いエネルギー」と「美しい調和」に圧倒されます。
また雅楽には平安末の後白河法皇が愛した「五常楽」や「狛鉾」「更衣」などの曲も、「当時のまま」伝えられています。

楽曲の記録媒体である「精密な楽譜」のない日本で、なぜ古代の歌が「当時のまま」伝えられるのか不思議でした。
ところがCDを聴くうちに「唱歌(しょうが)」や「歌謡」を「くるいなく伝える」ことこそが「雅楽伝承の本質」なのではないかと感じたのです。

雅楽では龍笛篳篥という楽器の演奏を「唱歌(しょうが)」という独特の「」で覚えます。
」というのは「豊富な情報」を持っています。カラオケのように自分なりに「アレンジ」して歌う分には「簡単」ですが、「豊富な情報」を一切のくるいなく、何度歌っても「先生と同じ」になるのには想像を絶する修練が求められるのではないでしょうか。
日本古代歌謡の世界」音楽監督の多忠麿先生も神楽歌「朝倉」の解説で「曲の姿と間、歌振と発音、音色と音質と超高高度の技巧が要求される」とされています。また現在宮内庁楽部の楽長を務める多忠輝先生も「唱歌」を学び始め、「8年たってようやく楽器(笙)を触らせてもらえた」とおっしゃっています。

記事:宮内庁で雅楽を聴ける?千年続く音の秘密を「三楽長」に聞いた ーーリンク

」という大きなコップに一滴ずつを溜めていくような…、そのが溢れ出して初めて「本当の雅楽」になっていくのでしょう。

古い歌謡の中には「無拍節」といって一定の拍子を持たないものや、「一字多音節」といって何度も息継ぎをしながら抑揚を加え「一文字」を歌うものもあります。

写真は神楽歌「千歳(せんざい)」の譜面です(「日本古代歌謡の世界」の解説より)。
仮名」の横に描かれた「」で音の長さや抑揚を表しています。
千歳千歳千歳や」の「」を長く引っ張っています(数えてみたら4回息継ぎをしていました)。これが「一字多音節」。「無拍節」なので一定のリズムもありません。
この譜面は「あくまで参考」。「音程」も「音量」もわかりません。この譜面を見ながら先生と同じ「」になるまで繰り返し繰り返し練習するのです。

千歳(神楽歌)
「千歳(神楽歌)」の譜面(日本古代歌謡の世界より)






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6月10日:本管磨いちゃいました

7日(金)豪雨の中いきなりやって来たN島さん
伊勢神宮の雅楽講習会で「プラ管卒業」をうながされ、近くの神具屋さんで白竹本管(4万円)を購入。高価な龍笛(本管)は年代を経た煤竹で作った笛。一方の白竹本管は切って乾燥させたメダケで作っている(なんとN島さんは「試し吹き」もしないで買ったという)。

4万円の本管
白竹の本管(4万円)



試しに(遠慮なく)吹かせてもらったが「なにコレ?」というほど響きが悪い。
吹口の塗料が垂れたプラ管のような響きと音色。龍笛演奏の「要(かなめ)」ともいえる責(せめ)の〒(かん)が特に鳴らない‼️

なんじゃぁ⁉️ こりゃぁ⁉️


吹口を見ると、予想通り塗料が盛り上がって垂れていた。エッジ右に小さな気泡のオマケつき!!
(この場所は「〒(かん)」の音に影響のでる領域)

白竹本管の吹口
白竹本管の吹口の塗装



とりあえず守山があずかって磨くことにして、翌日管の内部をのぞいて仰天
無数の塗装ゴミが付着していた。下に溜まっているのはひからびた塗料の塊
この塗料は本漆なのかカシューなのか不明。価格を考えるとカシューっぽい。守山も昔、尺八に漆を塗ったから基本的な作業工程は把握している。本来は湿度の高い「室」に寝かせて放置して、12時間ごとに「ひっくり返す」工程を経て塗装ムラを防ぐ。この龍笛は「ひっくり返す」のを忘れて塗料が溜まってしまい、表面がひからびて縮緬のような細かいシワになっていた。プラスチックの棒でこするとカリカリ音がするのだ!!

白竹本管の内部
白竹本管内の塗装ゴミ




うひゃぁ〜〜っ‼️これは磨き甲斐があるワイ‼️
みなさんも横笛を買うときは「吹口」と「内部」を見た方がいいデスよ〜〜。





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6月7日:嵐の日に…

朝からとんでもない大雨警報も出た!! こんな日は家を出たくないもの。
明日は早朝から京都の雅山さんに修理が終わった笛吹神社の龍笛を取りにうかがう約束。
民族楽器コイズミさんにも寄って昔つくったディジュリドゥ20本をまとめて格安で委託販売。
(かさばって仕方がなかった)
オマケに長女(京都在住)の夏布団を下げていって冬布団を回収。
イロイロ慌ただしくて準備に専念したい。

9時前に朝イチのメールをチェックすると明石のN島さんからメール。
明日笛吹神社に行くのですが、ご一緒しませんか?
や?明日は朝から京都なんだけど…」と思ってメールの送信時間を見ると昨夜0時すぎ。
ひょっとして「今日」か⁉️

そこで9時過ぎに「明日は京都に行くのですが、ひょっとして今日ですか?」と送信。
すぐに返信「実はもう駅前に着いているんです」。

⁉️……「駅前」ってどこ⁉️

大慌てで携帯に電話すると「いま和歌山駅前です」「いまからうかがっていいですか?」。

え⁉️


N島さんは「天才顔」のヒト。守山が61年の人生で出会った何人かの「天才」とよく似た人相の持ち主。守山の笛を愛用。しかも「越天楽」を吹きたいというので龍笛音階のイタドリ笛「龍パチ」を差し上げた一人。去年の11月から神戸の駒林神社で龍笛を習い始め、1月の厄除大祭で龍笛を任されることになって悲鳴をあげていた。彼女の龍笛は吹きにくい武蔵野楽器のプラ管なのだ。
見るにみかねて厄除大祭直前に駒林神社をたずねてプラ管を磨いてあげることにした。ところが彼女「音が出なかったらイケナイと思って保険のつもりで指穴の小さな龍笛だけ持ってきた(「保険」の使い方、絶対違うダロ‼︎)」。龍笛を指導されている禰宜さんは指穴の小さなプラ管を見て「こんなものは龍笛じゃない‼︎」「二度と吹くな‼︎」と激怒‼︎ 仕方がないから守山のプラ管(磨いて塗装した)を貸してあげて、なんとか厄除大祭を乗り切った。
4月にN島さんの自宅近くの住吉神社へうかがって、ようやくプラ管を磨いてあげる(石笛もプレゼント)。その後「6月に伊勢で雅楽講習会に参加する」と聞いて10連休にプラ管磨き研究。8日にブログに記事をUP。20日にレポートを完成。23日天理駅前のたなかやでプラ管を2本購入。30日にたなかやのプラ管を磨いて調律が正しいことを発見。新たにプラ管を追加購入して4日に磨き終わったばかり。調律の正しいたなかやの「アルティメットプラ管」がN島さんの雅楽講習会に間に合えばと思っていたところ。

ここまでするのも彼女が一生懸命龍笛に取り組んでいる「天才顔」のヒトだから…
(守山の仕事もトラブルが見つかった琉球民謡の笛を塗装したばかりで進むに進めない事情もあった)



え〜と…」「谺堂への来店は3日前に予約…「時間は午後3時〜5時に…」…そんな事情の通用する人じゃない‼︎ あわてて居間を掃除して磨いたばかりの「アルティメットプラ管」を並べた。
外は土砂降り。車から降りた彼女、なんと傘をもっていない⁉️

磨いたプラ管を並べて
磨いたプラ管を並べてお出迎え



結局、伊勢の神宮雅楽講習会の龍笛部門は2日〜6日の3泊4日。彼女は昨日帰ってきたばかり。残念ながら「アルティメットプラ管」は間に合わなかったけど、講習会の報告をうかがって「アルティメットプラ管」を吹いてもらいました。



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プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中
「さすらいの越天楽吹き」

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1350本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年は少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!
今年の笛作り、やっと56本

琉球文化の豊かさの象徴
首里城の火災に衝撃
沖縄のみなさんの悲しみを
思うと言葉もありません

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」も読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
あ、ほどほど飲みも苦手だ

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

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「笛の店 谺堂」から
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