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初めての横笛練習②

「前編」ではビニールテープを貼った横笛で音を出すところまで進みました。  → リンク
ここまでの「練習」は比較的簡単です。「酸欠」になった人もいないのではないでしょうか。
練習を「綱渡り」に例えると「ようやく片足を軽くロープに乗せたところ」です。ここからが本番‼️


「横笛の難しさ」は3種類あります。
①吹口がずれやすい          :鏡を見ながらマスターできる
②演奏すると笛がグラグラ       :そのうち慣れてきます
③「アンブシュア(唇の形)」が難しい :「酸欠」になりやすく、高い音が出せなくて挫折します


難しい横笛の「コツ」を身につけるため、「練習」は1回15分以上続けてください。5分10分では「コツ」がつかめません。「いい音」を「長く」出し続けて「アンブシュア」をマスターしましょう。
「15分以上‼️」です(毎日やる必要はありません)。吹奏楽部は毎日4時間くらい練習しますし、守山も人前で演奏する前には8時間くらい練習します。「唇がおかしくなって音が出ない」という経験を乗り越えて一人前の「笛吹き」になります。

ただ「調子の悪い時の練習」は逆効果‼️ つい「鳴らそう」と強く吹いて「悪い癖」がつくだけです。
「調子のいい時」にたっぷり練習してください。

ビニールテープを貼って練習①
ビニールテープで指穴をふさいで練習


5:指穴に慣れる
  2通りの「持ち方」があります

6:横笛を構えて音を出す
  鏡を見ながら、呼吸を整えて指先の力を抜きましょう

7:「風魔法」に挑戦‼️(倍音のコントロール)
  ここが「正念場」 乗り越えたら、すぐ演奏できます

8:テープを切って「レ」を出す
  右手薬指は動きにくい指です しっかり練習してください

9:「半音」を出す
  レパートリーを広げるなら「半音」はマスターしておきましょう

10:1オクターブ目の運指に慣れる
  「カエルの歌」や「きらきら星」が演奏できます

11:2オクターブ目の「ド」を出す
  「風魔法」が使えない人は挫折します

12:簡単な曲を「暗譜+ノーミス+丁寧」に
  練習の集大成です


5:指穴に慣れる
横笛は指穴が見えません。そのため右手中指や薬指に「隙間」があきやすいです。また力をいれて「指を立てる」ように閉じる人もいて「親指が痛い」「肩や首筋がつる」と嘆いています。
また演奏中に笛が動くと音が出なくなります。あわてて強く吹くと「悪い癖」が‼️
(バランスをくずすと落ちてしまう「綱渡り」そっくりなんですよ)

笛を吹かないで、指穴の位置を確かめる練習をしましょう。


フルートの持ち方
左手の人差し指は「直角」に折り曲げて笛に「巻きつくように」つけてください
人差し指と親指で笛を「つまむ」ように持ちます
右手の小指も笛につけます(指先を押し付ける)
右手の薬指は「動かしにくい」指です この指が「よく動く位置」になるように中指と人差し指を近づけます(写真では両手の中指と人差し指が斜め下に曲がっています)

この持ち方では「下顎」「左手人差し指」「右手小指」の3点でささえます。ここを理解できないと笛が不安定になって「正しい吹き方」を覚えられません。
フルートの持ち方
親指と人差し指で笛を「つかむ」のがフルートの持ち方(左手の甲が見えない)


篠笛の持ち方
右手も左手も指穴に指を「乗せる」ように閉じます
左手の親指は顔の方を向きます(下から笛を押し上げるようなかんじ)


篠笛の持ち方では笛の音が少し低くなります。「どれだけ低くなるか」が人によって違うので、琉球民謡など三線の音に合わせる場合は「実際に吹いてみて」音の合う笛を選ぶ必要があります。
篠笛の持ち方
左手親指が吹口を向くのが篠笛の持ち方(左手の甲が見える)

コツ⑤:指の力を抜いて、指先ではなく「生卵を持つ」ように「指の腹」で閉じてください


6:横笛を構えて音を出す(「綱渡り」で両足がロープに乗った状態)
ビニールテープの上から指穴を閉じて笛を構え、横笛を吹いてみましょう。腕から吹口が遠いのでいきなり難しくなります‼️ まず呼吸を整え、吹口を「凝視」、4:の練習で覚えた「吹口の位置」と「唇の形」を再現するため必ず鏡の前で、吹口の位置がずれないようにしながら練習してください。
フルートの持ち方
これはフルートの持ち方です


篠笛の持ち方
篠笛の持ち方で吹いています


これまでの練習を完全にマスターしていれば問題なく「いい音」が出ます。なんとなく「マスターしたつもり」の人は戸惑って音が出たり出なかったり… ここが「横笛の難しさ」です。
「音が出ない」のは「吹口がずれている」だけなのですが、あせって「アンブシュア」を忘れてしまい「鳴らそう」と強く吹く人が大半‼️ その瞬間、これまでの練習が「台無し」‼️ 「綱渡り」から転落して上達がストップします‼️
😢😢
落ち着いて鏡を見て「吹口の位置」を合わせてください。(「綱渡り」も2歩めから難しくなります)

横笛で挫折するのは「圧倒的に男性が多い」です‼️ 「笛は肺活量がいる」と思い込むとアウト。
無意識のうちに「鳴らそう‼️」という吹き方になってしまいます。
(いかにも肺活量の無さそうな小さな女性は「コツ」を覚えるのが早いです)


7:「風魔法」に挑戦‼️(倍音のコントロール)
「一番難しい技術」です。「綱渡り」でも「綱の上で片足を上げないと先へ進めません」‼️

ピアノには鍵盤がたくさんあって、人差し指1本で「低い音」も「高い音」も出せます。ところが吹奏楽器は指穴が少なくて守山の横笛は「たった6孔」‼️ それで3オクターブの音程を出すのですから不思議ですね。
じつは「息の力」で音程を変えているのです‼️ まさに「風魔法」‼️

これから紹介するのは、そんな「風魔法」の練習。「普通の人にできないこと」に挑戦します。

ビニールテープを貼った横笛を吹いています。静かに吹いたら「1オクターブ目のド」が出ます。
「アンブシュア」を覚えるとき「息の強弱」を加える練習をしました。息を「鋭く」すると「高い音」に変化します。「もっと鋭く」すると、「さらに高い音」に変化します。


指穴を全部閉じた笛から出る音は、低い方から…
①1オクターブ目のド
②2オクターブ目のド
③2オクターブ目のソ
④3オクターブ目のド    です。

この「高い音」を「倍音」と言います。
一息で同じ音を長く維持する「ロングトーン」で「コツ」を身につけましょう。「吹口にスイッチがあって、息でスイッチを押す」感覚がわかってくると思います。


まず徹底的に②2オクターブ目のドを練習してください‼️
1オクターブ目を2オクターブ目に変化させる「感覚」を例えると…
1オクターブ目の息の強さは「竹刀」です。
「鳴らそう‼️」とする人は「木刀」や「鉄棒」で2オクターブ目を出そうとします。息の強さ(破壊力)に頼るから「酸欠」になるのです。
上手な人は「竹刀」を「日本刀」に代えて鋭く「兜割り」をするように2オクターブ目を出します。
擬音でいうと「ブンッ」「ピュッ」の変化。「強さ」ではなく「鋭さ」です‼️ (ここはメモするトコロですよ)


②2オクターブ目のドに慣れたら③2オクターブ目のソ。それに慣れたら④3オクターブ目のドに挑戦してみましょう。これができたら、すぐに演奏できるようになります。「ロングトーン」を繰り返しながらマスターしましょう。

「音色」はどうですか?ノイズだらけで「酸欠」になりそうな人は「アンブシュア」が未熟です。
「唇を絞って」息を細くするとノイズが消えてきます。ノイズが消えたら「アンブシュア」が完璧‼️


①→②→①→②とか①→②→③→④とか、②→③→④→②とコントロールできますか?
自在にコントロールできた人は「演奏家レベル」。「コンドルが飛んでいく」も練習できます‼️
「とりあえず」演奏したい人は、最低でも①→②→①→②はマスターしてください。


守山は笛を吹きはじめたとき、この練習が一番面白くて夢中になりました。
「うわ〜‼️」「面白〜い‼️」と思えば20分ほどでマスターできます。
この練習は笛のテキストの中で「準備運動」として紹介しています。練習前に「トライ」すれば半年くらいでマスターできると思いますよ(生徒でも面倒くさがってやらない人が多いですが)。


笛教室の生徒も、挫折するのはここ。「アンブシュアが完璧」だと長く吹いても酸欠になりません。
「ノイズだらけの音色」、「無理やり出している音色」、「少しでも息が続かなく感じたら」、絶対に③2オクターブ目のソを出さないでください‼️ 「悪い癖」が身について上達が完全にストップします。

ここが「正念場」。笛を置いて息を細くする「アンブシュア」の練習を徹底してください。
「コツをつかむ」ための練習ですから、「失敗を繰り返す」ことは「悪あがき」にすぎません‼️
鏡を見たり、唇を動かしてみて「何か変化」がなければ乗り越えられません。
「上唇をとがらせてしまった人」も笛を置いて、鏡の前で唇を「尖らせたり戻したり」して、「こんな唇なのか?」と感じた唇で、笛を吹いて見てください。一度「悪い癖」をつけてしまうと時間がかかるのを覚悟してください。


コツ⑦:「強く」ではなく「鋭く」‼️ 「ロングトーン」で「吹口のスイッチ」をマスターしよう‼️


8:テープを切って「レ」を出す
「風魔法」を覚えた人は「ゴール目前」‼️ どんどん先へ進んでください。

一番下の指穴の上のテープを切って「レ」が出るようにしましょう。右手薬指は動きにくい指です。
指を「開け閉め」して「ドレドレドレドレ…」と出して薬指が指穴を閉じる感覚を身につけてください。
「風魔法」が使える人は2オクターブ目でも「ドレドレドレドレ…」を出しましょう。


ビニールテープを貼って練習②
一番下の指穴が出てきました



9:「半音」を出す
横笛は「半音」が苦手です。ヨーロッパでもフルートの原型になったバロックフルートでは「正確な半音」を出すのが難しくて「モーツァルトはフルートが嫌いだった」そうです。簡単な童謡や唱歌は「半音」を使わない曲も多いのですが、ジブリアニメのテーマ曲やフォークソングなどでは「半音」が出てきます。イギリス民謡の「グリーンスリーブス」や映画音楽の「シェルブールの雨傘」は「半音だらけ」。演奏できると「上達」が実感できて嬉しいです‼️

横笛を一人で気ままに楽しむときは「移調」して極力「半音」を使わない工夫もできます。「移調」というのは譜面をずらして演奏することで、「ドレミ」を「ファソラ」や「ソラシ」で演奏する工夫です。けれどもピアノに合わせて演奏するなど「セッション」する場合は、音に合わせて「半音」を使わなければなりません。
せっかくビニールテープを切ったのですから、ここで「半音」の練習もしましょう。


「半音」は指をずらして「隙間を少しあけて」出します(写真)。「半分あける」のではありません。
こうすると「音色が弱く」なりますが、この時だけは指先に力を入れて押さえてください。音色が安定します。
右手薬指で出す「半音」は「ド#(レ♭)」です。
「ド→ド#→レ」と出すときは「指を少しねじる」よう隙間をあけます
「レ→ソ#」など低い音から「高い半音」に移動するときも同じです
「レ→ド#→ド」と出すときは「指を指穴からずらして」着地させます
「ソ→レ#」など高い音から「低い半音」に移動するときも同じです
(人によって指の長さや太さが違うので、やりやすいように工夫しましょう)

半音を出す
「半音」を出すときは少し指をずらすだけ(職人の指デスねぇ…)

曲の中で「難しい半音(例:ソ#)」が出たら、指をねじる「ソ→ソ#→ソ→ソ#」とか、ずらして着地する「ラ→ソ#→ラ→ソ#」を反復練習しましょう。





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ジャンル : 学問・文化・芸術

初めての横笛練習①

はじめに…
「本文」と重複しますが、あらかじめ「練習の進め方」を紹介させていただきます。
ここで紹介した「練習方法」は長年笛教室で多くの「失敗例」に向きあい、頭を悩ませて工夫した「アドバイス」をまとめた「最短距離の指導法」です。
みなさんが「1度も酸欠にならなければ‼️」まちがいなく横笛を演奏できるようになります。

慎重に項目の内容をメモにとって、マスターしてから次の項目に進む人なら「その日のうちに」‼️
早く演奏したくて本文を読み飛ばす人でも「1週間〜1ヶ月」で演奏できるようになるでしょう。

ただ「酸欠1回1ヶ月」と言って「1度でも酸欠になる人」は上達が1ヶ月遅れます。
「1回」で「おかしい⁉️」と気がついてくれれば救いがあるのですが、「もう1回やってみよう」で同じことを繰り返すと「2ヶ月遅れ」。おそらく「初日」だけで10回くらい「酸欠」になるでしょうが、そういう人は「気持ちよく演奏」できるまでに何年もかかってしまいます。
(メロディが途切れ途切れ。ポロポロ間違えながらの演奏?なら、すぐできますが…)
ゆっくりゆっくり練習を進めてください。


横笛を吹くのは難しいです‼️
ネットで横笛を買って最初に「鳴らそう」と強く吹いたらアウト‼️上達に時間がかかります‼️
一度でも「酸欠」になったら「もう横笛は無理」かもしれません………😢😢😢
ビール瓶を吹く要領で「上唇を尖らせて」吹くと、やっぱり演奏できるようにはなりません‼️
(誰でも1オクターブ目が出せますが、守山でも2オクターブ目が演奏できないです)

尖った唇は致命的
こうなったら致命的(「まんがでわかる横笛入門」より)


とにかく「最初の一吹き」で明暗がわかれます‼️
「理想」は「マンション住まいで真夜中に映画を見る」くらい「音量を抑えて」吹くことです。
(ココ、メモするところですよ〜〜〜)🤣
でも「普通」はそんな吹き方をしませんよね。だから横笛が吹けない人が多いのです。


いきなり「脅かした」ようですが、「夜中に映画を見るくらい音量を抑える」などの「コツ」がたくさんあります。順番通りに「基本」を一つ一つマスターしていけば、1日で「きらきら星」が演奏できるようになりますし、守山の笛教室では「楽譜が読めない」「楽器経験がない」生徒が2ヶ月で「コンドルが飛んでいく」を吹けるようになりました。

教室では横笛の練習を「3mの綱渡り」に例えています。「ドレミファソラシド」で「8歩」で渡れます。
その「8歩」を何往復でもできるような「慎重さ」と「忍耐力」「技術力」が求められます。
「3mなら4歩で渡れるっ‼️」と助走してくる人には「綱渡り」はできません‼️ 「少しでも急ぐ気持ち」があると失敗しやすいです。
「最初の1歩」を恐る恐る踏み出して「体重を乗せる2歩め」でバランスを取ることを覚え、そこから「3歩め」を踏み出すイメージです。1回渡れたからって「油断」しない「用心深さ」も大事です‼️
(でもしょせん3mなので、「コツ」をつかんだら簡単なんですよ)



ブログで紹介するのは長年笛を教えながら工夫した「コツ」です。1つ1つ「本当にマスターしたか」自問自答しながら進めてください。「綱渡り」を渡るように「ドキドキハラハラ」慎重に足を運んでいくと1時間ほどで「ドレミファソラシ」ができて「きらきら星」が演奏できるようになります。「きちんと考えながら」取り組んだ人は、その日のうちに「ドレミファソラシド」ができて「竹田の子守唄」や「アメイジング・グレイス」が練習できるかもしれません。
ところが「1時間でドレミファソラシ?」「1日でドレミファソラシド?」「簡単じゃん‼️」と考えた人は…
1ヶ月たっても「竹田の子守唄」がノーミスで演奏できずに「酸欠」になって苦しみます‼️
(これまで「簡単そう」と言って上手になった人は見たことがありません)
でも3年ほど練習すれば「ある日いきなり」上手になります。「コツ」がわかるんですね。😄


「どう取り組むか」はみなさん次第です。「酸欠」にさえならなければ大丈夫‼️





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プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1350本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年も少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!
今年の笛作り12本
いいペースになってきた!!

この季節、嫁さんは夏布団
守山は冬布団、首まで毛布
嫁さんは熱湯風呂
守山はゆったりぬる目
(嗚呼!性格の不一致)

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」も読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
あ、ほどほど飲みも苦手だ

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

朝〜22時は電話応対無理です
お問い合わせは下のリンク
「笛の店 谺堂」から
メールでお願いいたします

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