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11月13日:和歌山市でメダケ切りⅡ

和歌山市で追加のメダケ切り。晴天が続かないと竹を切れない。晩に雨が降るというので月一回の通院予約をキャンセル。
6日は竹やぶの北半分しか切れなかったので、今日は南半分。
面積は広いけど直射日光が当たるので節間が狭く、倒木などもあって竹が押し倒されています。倒れた竹は傷や反りがあるので、まっすぐな竹を慎重に選んで切ります。イノシシの「ヌタ場」もあってヌルヌル。メダケの根元にもイノシシのマーキング痕が。

切ったメダケ
切ったメダケ


頑張って69本確保。前回と合わせて132本(過去最多)。傷の少ない美しい竹です。
なかなか「45センチ以上20ミリ以下」とはいきません。少し太めの42センチくらいの竹が多いです。太くてもBb管やA管になれば。これまでG#管も1本だけつくれました。「欲」をかいて神楽笛用の竹も少しだけ確保。
切った竹は皮を取り除いて3月ころまで寒風にさらします。
笛になるのは2021年。



イノシシのワナ
イノシシのワナ


竹やぶの周囲にはイノシシのワナも。
イノシシ年もあとわずか😆



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11月06日:和歌山市でメダケ切り

ず〜〜〜っと晴れ‼️
9日からのチェリーマーケットの準備が順調なので和歌山市のメダケを切りに行った。
去年は25日に行ったので感動するくらい早い🤣


和歌山市のメダケ林 
和歌山市内のメダケ林(ここに見えているのは今年(0年目)の竹ばかり)


和歌山市内をあちこち探しまわったけど笛になるような節間の長いメダケが大量にあるのはここだけ。周辺にはメダケが多いのだが節間が短くて笛にならない。地主さんを訪ねて許可をもらって切っている。谷の奥で風も弱く、去年の台風21号でも傷ついた竹はなかった(嬉)。
ここ数年、定期的に守山が切っているので密生してなくて歩きやすい。風通しも良くなるのでアカゴロモ病菌も目立たない。切った枝葉は邪魔にならないように積んでいる。
守山にとって本当に大切な竹なのだ。


笛になる竹の条件はキビシイ。
①一昨年に生えた竹
②節の太さは18ミリ〜23ミリ
③節間は45センチ以上(太い竹では50センチほしい)
④反りや傷がない
⑤断面が丸い
⑥竹のバランス(形)にもコダワリがあるのだが「企業秘密」なのだ‼️

「○年目のメダケ」と言うとき、守山は「今年生えた竹を1年目」と呼んでいたのだが、千葉の産地では「人間」といっしょ。「今年生えた竹は0年目」「去年の竹は1年目」「一昨年の竹は2年目」…と呼ぶ。若い竹ほど水分が多く、乾燥すると変形したりする。古い竹は肉厚で重くなって傷だらけ、硬く割れやすくなる(これも人間といっしょ?)。
一昨年に生えた竹を守山は「3年目の竹」と呼んでいたけど、正式には「2年目の竹」。

「条件」をさらにキビシクしているのが「琉球民謡の笛」。
一番売れるB管が20ミリを越えると買ってもらえない。19.8ミリならOK。19.9もギリOK。
太さが20ミリ以下。節を切って笛にするので「厳密に45センチ」ないとB管にならない。長さを測って竹を切るのだが、高いところの節間は「目分量」。切ってはじめて「45センチねぇじゃん」ということが多くて困る。
短くてもC管やC#管になる。でも「一番人気」で常に在庫不足のB管が何本つくれるかが鍵。

龍笛や神楽笛になる竹もほしくて「太くて肉厚」の竹も探したが「二兎を追う者は一兎をも得ず」。途中から必死になって「B管…B管…」とつぶやきながら竹やぶをゴソゴソ😅


和歌山市のメダケ2019
切ったメダケ


スケジュールに余裕があるので今日は無理をしないで半分だけ切った。それでも63本‼️
節の数は251節。それでも一番長い節で49センチ?
「45センチ以上」の竹を探してMAX49センチだから、本当に45センチある竹が何本あるか…
251節あっても笛になるのは半分以下。B管になるのは20本あれば…😢

「チェリーマーケット」が終わったら、また切りに来ます。

みかん畑
竹やぶの横はみかん山(もう少しで食べ頃)






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11月04日:カシュー塗装

以前から笛つくりの最終段階として「笛の塗装」を考えていた。
①表皮を取り除いて②ポリマー樹脂を浸透させて③漆を塗って…海外でも割れない「最高級品」にしたかったのだ。
でも「漆」は大変。大昔、尺八を作った時に「漆」を使ったことがある。「漆」は27℃前後で湿度が高くないと乾かないので、発泡スチロールの箱に濡らした新聞紙と使い捨て懐炉を入れて乾燥。12時間おき(だっけ?)に回転させて「漆」が片寄らないようにした。
笛の表面は「拭き漆」といって塗った「漆」を布で拭き取り、3回も重ね塗りしなければならない。
横笛で何本も塗るのは手間(コスト)がかかる。以前「漆」にかぶれてヒドイ目にあったので、免疫は持っていると思うけど、だからといって素手で触れるのも怖い。価格は高くなるけど「漆器の街」海南市の職人さんに外注しよ〜か悩んでいた。

「漆」の代用品として「カシュー」があるのは昔から知っていたケド、「なんだお前?」って感じ。
「カシュー」って「いかにも怪しげ」だし、「安物」「ニセモノ」だと勝手に思い込んでいたものだ。
でもネットで調べると「カシューナッツ」の実から採った天然樹脂。カシューの木は「漆科」なので成分も近い。「漆」のようにキメも細かく紫外線や乾燥に強いらしい。カシューを塗った龍笛の内部を磨いた感触だと塗膜の硬度もウレタンエナメルより硬いと感じた。
野上八幡宮の獅子舞用につくった神楽笛音階の横笛にK嶋さんがカシューを塗ったのを見ると、ナカナカかっこいいじゃないか😄

そこで「試験的」に横笛にカシューを塗ってみた。

カシューの塗装
カシューで塗装(殺人現場じゃないですよ〜)


塗装は無茶苦茶簡単‼️
カシュー原液はネバリが強いので「専用うすめ液」で適度な濃さに薄めるだけ(水彩と同じ)。筆を使うのももったいないので、ビニール手袋の指先で直に塗って100均のハンカチで拭き取った。
1本塗るのに5分ほど‼️(片付け作業の方が時間がかかった)
最初は表皮を削って「淡透」。2本目は少し色がつく「透」。3本目は表皮を残して「こげ茶」。
2種類のカシューを塗る時は薄い色から。手袋は使い捨て。ハンカチはそのまま使った。


カシュー塗装した笛
カシュー塗装した横笛(一番上は塗装していない笛)



仕上げは上々。
写真の一番上は従来の「塗装無し」。「縞模様」がキュート🤣
(実は「なんだコレ?」という人もいる)
昔ケーナで試したけど、表皮を削って塗装すれば「縞模様」が目立たなくなるので、「淡透」を塗ったのが下から2本目。妙に?「白っぽかった」ので「透」を塗ったのが一番下。
上から2本目は表皮つき。「透」を4回塗ったのに表面の傷や汚れが目立つ。「こげ茶」を3回塗ったらK嶋さんが塗ったようなイイ感じ。写真だと薄い(明るい)感じだけど、実際は沈んだ「こげ茶」で木管楽器にも見える。

「縞模様」のかすれ具合も竹の色合いも、一番下の笛が守山のイメージ通りの仕上がり(嬉)。


笛の内部は従来のウレタンエナメル塗装。カシューを拭き取ると指穴の内側に塗料が残る。汚らしいので「うすめ液」を綿棒に染ませて拭き取った。するとウレタンエナメルの赤色が「うすめ液」で溶けて綿棒に。1本だけ神楽笛調律の笛だけは内部にカシューを塗ったのだが、「うすめ液」でこすっても色落ちがわずか。
吹口や指穴に「透」や「こげ茶」の色がついても削って塗り直してやればいいのだが、カシューの方が「うすめ液」にも強いし、ちょこっと塗るのも手間がかからない。

意外と簡単でコストもかからない。
これから表面を塗るのが楽しみだ🤣



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11月03日:紀の川市でメダケ切り

晴天が続いたので笛用のメダケを切ってきました(嬉)。
お世話になった人に「ここならなんぼ切っても大丈夫」と教えてもらった紀の川市の竹です。
初めて切ったのは6年前くらい。千葉の竹問屋さんが店を閉められて右往左往。あちこち探し回って確保した竹やぶの一つです。

ただこの場所は風通しが悪く竹やぶも荒れ放題。もともと柿畑だったのが放置され、メダケが侵入した場所のようです。かつては相当な数の竹があったようですが、密生して風通しが悪いのでアカゴロモ病菌という土壌細菌が蔓延。竹を枯らしています(木もほとんど枯れています)。
アカゴロモ病菌に寄生されると表面に味噌のような菌塊が出てきます。菌塊のない竹を探して切るのですが、一見問題なさそうに見える竹でも内部に菌が侵入しています。3年目の竹はほとんど枯れていて、2年目の竹でも節によって菌塊があったりなかったり。
気持ちが悪いし、2年ほど切っただけで切るのをやめてしまいました。


ところが笛にしてみると、これが「いい笛」になるのです。
菌が入っているので竹の繊維はスカスカ。軽くて柔らかい音色が出ます。「風通しが悪い」ので節間も長くてまっすぐ。産地によっては「わかりにくい」吹口の位置もロスの少ない理想的な位置‼️
音色がいいので評判もよく、やわらかいのでつくるのも楽。「菌」も炭火で完全殺菌。
そこで去年から再度切りはじめました。

それでも枯れる竹が多く、採れる竹が年々少なくなっています。今年切ったのは41節。
数年後には竹がなくなるかもしれません😢


紀の川市のメダケ
今年の竹切りがスタート


切ったメダケは皮をむいて北側の屋外に放置。寒風にさらします。去年は皮をつけて乾かしたのですが、春先になっても皮の下はやわらかく傷つきやすかったです。こうして毎年少しずつ工夫。
41節のうち50センチ越えが6本‼️一番長いのは53センチもありました🤣

春先に炭火で油抜き(加熱処理)。笛になるのは2021年です。


細くて薄暗い林道から竹やぶに登る坂道でクマバチの巣穴を発見、折れていたけど音が鳴る🤣
そういえば枯れ木がいっぱい。思わずキョロキョロ。


クマバチの巣穴
いきなり見つけたクマバチの巣穴(右半分を欠損)





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10月15日:横笛の塗装あれこれ

天気予報は朝から「晴れ」。8月につくった横笛の塗装(2回目)日和。😃

谺堂の横笛は釣竿にも使われるウレタンエナメル塗料で内部を2回。吹口内面を1回塗装します。
吹口を重ね塗りするのは、塗膜を磨いて吹きやすくするためです。

横笛の塗装01
横笛の塗装作業


趣味でつくった横笛を2〜3本塗るだけなら簡単。時間も気にしなくていいし、出来が悪ければ塗りなおせばいい。笛を20本塗ろうとすると、塗料濃度も変わってくるので手際の良さが求められるし「商品」なのでクオリティも求められる。
同じ「楽器」で比べると、高校生の小遣いで買える安いギターにだって「塗装ムラ」なんかない‼️ 
笛だって負けてられないもんね‼️


塗装の所要時間は2時間。準備と片付けに30分くらい。コーヒーを置いているけど、飲んでいる余裕がなくてヒーヒー言っている。

守山はひどい乱視。右目が白内障で目が「とっても悪い」‼️
直射日光が当たらないと気泡が見えないので、北側のベランダでは午前中しか塗装ができない。それでも見えなくて60Wのスポットライトを3台つけている😢

塗っているのはウレタンエナメル(赤)。塗装直前に「硬化剤」と混合。専用の「薄め液」で希釈。混合比率は塗料10に「硬化剤」1の割合。「硬化剤」は劣化して固まることがあるので冷蔵庫で保管している。
塗料は100ml入り。笛20本の塗装で25ml使う。2回の塗装で50ml。1本で40本しか塗れない。
「2液混合タイプ」は少量の塗装でも、きちんと計量しないとダメ。かなり面倒くさい。

塗装には丸棒を削ってスポンジを接着した「特製ブラシ(写真)」とペンテルの学童用絵筆「ネオセーブル丸(6号)」。特製ブラシは接着後すぐ使うと剥がれることがあるので1週間近く放置して接着剤をなじませ、よく切れるハサミで丁寧に「面取り」しておく。1本のブラシで笛を10本塗るとスポンジが劣化してはがれやすくなる。20本ならブラシ2本と予備に1本用意する。
ネオセーブルは使い捨て。

①まず、強力なエアーコンプレッサーで笛内部の埃を吹き飛ばす
②吹口内面を筆で塗る
③笛内部を特製ブラシで回し塗り
④この段階で吹口と指穴から息で気泡を吹き飛ばす(守山が酸欠で倒れそうになる)
⑤吹口と指穴を塗装(吹口は塗装ムラをなくす)
⑥吹口と指穴を凝視して「気泡」「塗り残し」をチェック(目が悪いので神経を消耗)
⑦管ジリの塗装を整える
⑧塗装の「はみ出し」を「薄め液」を染ませた綿棒で拭き取る
⑨ゆるい傾斜をつけた木の台に並べて完了

①から⑨で所要時間は5分ちょい。
モタモタしていると気泡が固まったり、塗料がねばついたりする。「薄め液」を加えたりブラシ交換のタイミングを考えたりと、気が休まることはない。
BGMの「Ennio Morriconeコンサート」だけが心の支え?




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プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中
「さすらいの越天楽吹き」

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1350本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年は少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!
今年の笛作り、やっと56本

琉球文化の豊かさの象徴
首里城の火災に衝撃
沖縄のみなさんの悲しみを
思うと言葉もありません

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」も読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
あ、ほどほど飲みも苦手だ

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

お問い合わせは下のリンク
「笛の店 谺堂」から
メールでお願いいたします

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