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2月3日:旅で出会った石笛たち③

石笛倶楽部」の旅(平日コース)で出会った石笛を紹介します。
今回は青灰色の石笛黒くて重いノジュールの石笛です。


それ以外の石笛 
色も形もさまざま(串本の石笛の特徴です)



青灰色の石笛は「月光」の石笛より落ち着いた音色。
瓦質泥岩の石笛は粒子が粗く柔らかいので「尖り」のない音色。
ノジュールは泥岩中の化石などから石灰分が染み出して丸く固まった重くて硬い石。
鋭く尖った「破邪の音色」が特徴です。不動明王のBGMにバッチリ?




●青灰色の石笛

青灰色の石笛1 
吹口径:9.2ミリ 深さ:17.2ミリ(イシマテガイ)
吹きやすさ★★★★★
操作性  :★★★★★
音色   
★★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :C7〜C#7

総合評価 :★★★★★★
青灰色の姿が美しい石笛。うっすらとヒビがある(残念)。
吹口は小さいものの「ペンシルキャップ」というほど深くないので表現力ゆたか。
(「ペンシルキャップ」の目安は「深さ」が「吹口径」の2.5倍以上)
初心者にも音が出て音程・音量のコントロールが自由自在。
上級者には「飛天奏法」が楽しめ吹き飽きない最高の石笛です。
柔らかい音色ながら高次倍音が強く、静かに吹いても耳にビリビリ響く。
「昇天系」の「鎮めの石笛」。
この記事を書きながら同じような青灰色の石笛と吹きくらべているけどアチラはやや「男性的」。コレの方が「華やか」(最高にシアワセな「吹きくらべタイム」)。
逆から吹くとすこしキツい音色になって強烈な「清め」の石笛。
守山ががんばるとE5〜F7まで出る。遊ぶならG#6〜D7までが楽しい。
この石笛は「守山より上手な人」に吹いてもらいたいなぁ!!





青灰色の石笛2  
吹口径:16.4ミリ 深さ:16.2ミリ(カモメガイ類)
吹きやすさ
★★★★
操作性  :★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :B♭6〜B6

総合評価 :★★★★★
青灰色の石に浅い穴が残った「浅穴」タイプの石笛。
(「浅穴」の目安は「深さ」が「吹口径」以下)
これだけ浅いと初心者には音が出ない。縄文人も吹かなかったと思うし、石笛に慣れた人でも「これが石笛?」と驚くかも。守山の好きなタイプなんだけど人に「プレゼント」するのは難しいです。
そんな石笛を「なぜ喜んで持ちかえるか?」というと「音色が美しいから」。
「浅穴」の石笛は内部空間が狭いので「相対的」に「唇」の面積が広くなる。そのため音色はやわらかくなり、唇を動かした時の「音程の変化」も大きくなります。
「2オクターブを越える音域」を持つ石笛も多いです
(遊べる庭は広い方がいい!!)。
この石笛を写真下から吹こうとするとエッジが欠けています。下顎に接する部分も形がイビツ。一見すると吹きにくいように見えるけど、吹口径がちょうどいいサイズで唇を「遊ばせやすい」です。
音量・音程のコントロールも容易。
静かに吹けるけど大音量は出にくいので「飛天奏法」というほど自由自在じゃない。
ただ音色は青灰色石笛独特で美しい。やわらかくて倍音が強めの気持ちいい音色です。
守山ががんばればB5〜F#7。遊んで気持ちがいいのはG6〜D7。
逆から吹くと倍音がキツめの「月光っぽい音色」になる。
守山ががんばればD6〜F#7。遊んで気持ちがいいのはF#6〜E♭7。
ただ石笛としては大きすぎ(音色はいいんだけどネ)。





●瓦質泥岩の石笛(浅穴)

瓦質泥岩の石笛1 
吹口径:15.3ミリ 深さ:12.2ミリ(カモメガイ類)
吹きやすさ
★★★★
操作性  :★★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :C#7〜D7F#6〜G7B♭6〜E7

総合評価 :★★★★★
「瓦質泥岩」というのは地学用語ではない。「見た目」と「質感」が瓦ソックリなのだ。
海岸には「本物の瓦」も落ちているのでヤヤコしい。
「浅穴」なので初心者用ではないけど吹口が唇をあわせやすいサイズなので守山は平気。
音色は「月光」に近いのかなぁ?
  倍音が強い美しい音色。静かに吹いても大音量。
守山が無理をすれば?F#6〜G7まで出る。遊ぶならB♭6〜E7まで。
「B♭以下」と「E7以上」がかすれやすい。使いにくい音域に挟まれた感じ。
石笛として「見た目」は安っぽいけど音色は一級品。






瓦質泥岩の石笛2 
吹口径:8.8ミリ 深さ:11.6ミリ(カモメガイ類)
吹きやすさ
★★★★★
操作性  :★★★★
音色   
★★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :F#7〜G7

総合評価 :★★★★
「浅穴」というほどでもないが吹口が小さく「上級者」向け。
唇がバッチリ決まると操作性のいい石笛だということがワカル。
わずかに唇を動かすだけで音程が変わるし、少ない息で音量も変わる。
「飛天奏法」を楽しむために生まれた?吹き飽きない石笛だけど、ちょっとでも唇がずれるとコントロールできなくなる(難)。
音色は最高級!!
柔らかい音色ながら高次倍音が強く、静かに吹いても耳にビリビリ響く。
「昇天系」の「鎮めの石笛」。
守山が無理をするとB5?〜B7(チューナーが低音に反応しない)。
気持ちいいのはD7〜G#7。
長径が51ミリ。厚さが15ミリしかない「ペンダントサイズ」。
「姫君が肌身離さず持ち歩く」石笛(うっかり踏むと絶対割れる)。
見た目は「貧相」(悲)。







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2月2日:旅で出会った石笛たち②「月光」の石笛

石笛倶楽部」の旅(平日コース)で出会った石笛を紹介します。
今回は「月の光」のような華やかで明るい音色の石笛です。

「月光」の石笛たち 
「月光」のような華やかで明るい音色の石笛(不思議と黄色っぽい石)




守山は「」や「音色」に「色のイメージ」を感じます。
(よく「黄色い歓声」とかいいますよね)

甲高い女性の声(うつみ宮土理さんとか黒柳徹子さん)は「月光」に近い色(例えが古すぎ)。
榊原郁恵さんも「月光」。
すこし落ち着いた藤原紀香さんは「暗めの青灰色」。

アナウンサーで言うと  鈴木奈穂子さんは「沈んだ青灰色」。ヒロド歩美さんは「明るい青灰色」(趣味に走る)。
オードリーの春日さんは「明るいテラコッタ」。
和田アキ子さんは「鉄錆色」。
マツコ・デラックスさんは「ダークブラウン」。
高橋英樹さんは…英樹さんは……
もうやめとこう!!



今回の「」で意識したのが「月の光」のように華やかで明るい音色の石笛です。
これまでいくつもみつけてきましたが不思議なことに「黄白色」の石笛が多いです。
明石のN島さんにプレゼントするので8個も持って帰りました。選ぶのが楽しみです。
(すべてヒビがある石笛ばかりです)


●石笛の音色
石笛の音は「ピーーッ」と聴こえますが波長の違ういくつかの音が混ざっています。
 ①「ピーッ」という一番大きな笛らしい音が「基音」
 ②「リーッ」というすこし高い音が「第二倍音」
 ③「チーッ」「キーッ」という甲高い音が「高次倍音(第三倍音以上)」
 ④「サァーーッ」「シューーッ」というのが「ノイズ」です
この「音の成分」を聴き分けられる「」を持った人が石笛の音色を聴くと…
うっわ〜〜っ!!」「無茶苦茶キレイに倍音出てる!!」と感動してくれます。

音声編集ソフトの「スペクトラム画像」で石笛の音を調べると…
基音」「第二倍音」「第三倍音」「第四倍音」が等間隔の「」になっています。
ノイズ」は砂のような汚れになって広がってます。
第三倍音」より高い音は別々に聴き取れないので便宜上「高次倍音」とします。

スペクトラム画像 
石笛の音色のスペクトラム画像(基音周辺にすこしノイズがある)


守山個人のおおざっぱな印象ですが、
・「月光」の石笛の音色の「割合」は…
 「基音」4:「第二倍音」3:「高次倍音」3

・「旅」でであった石笛たち③で紹介する「蒼っぽい音色」の石笛では…
 「基音」4.5:「第二倍音」3:「高次倍音」:2.5
わずかな違いなんですよ。


月光」といってもイロイロ。
 地平線に近い赤みがかった月光 」もあれば「  中天の光り輝く月光  」もあります。
なんとなく守山が感じた印象の違い」だと聞き流してください。





「月光」の石笛1 
吹口径:7.4ミリ 深さ:18.6ミリ(イシマテガイ)
吹きやすさ★★★★
操作性  :★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :C7〜C#7

総合評価 :★★★★★
鶏卵大のかわいい石笛。
穴の口径が狭くて深い「ペンシルキャップ」タイプ。未経験者でも「鳴らせる」反面、唇の位置がすこしずれるとコントロールしにくくなる(それで星4つ)。
内部の付着物を丁寧にクリーニング。どこから吹いても同じ音色になった。一応写真下から吹く形で紹介します。
ピーピー鳴らすと「やかましい」だけ。心ある人が瞑想するように吹くと音色の美しさは「この世のもの」とは思えないほど? 音域は低いけど「昇天系」と呼べる石笛か。
守山ががんばればG#5〜E7まで出るが、遊べる音域はせいぜいB♭6〜D7程度。
「いろいろ表現しよう」というより「音色の美しさ」を楽しむ石笛。






「月光」の石笛2
写真でも本当に月っぽい色です

吹口径:7.8ミリ 深さ:20.5ミリ(イシマテガイ)

吹きやすさ
★★★★★
操作性  :★★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :B6〜C7
総合評価 :★★★★★
形も大きさもハマグリ(笑)。ちいさくてカワイイのはいいことだ。
それでいて音色が美しい。
吹口が狭くて深い「ペンシルキャップ」タイプ。
吹口が斜め。「鋭角」に吹くのがオススメ(「鈍角」は眠たい音色)。
守山ががんばればA♭5〜E♭7まで出る。遊べるのはF6〜C7まで。
落ち着いた心地よい音色の「鎮め」の石笛。
「縄文風奏法」で音楽的表現も可能。音量もコントロールできて「飛天奏法」にも。
「上級者」には吹き飽きない素晴らしい石笛。






「月光」の石笛4 
吹口径:11.0ミリ 深さ:22.5ミリ(イシマテガイ)
吹きやすさ★★★★
操作性  :★★★★
音色   
★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :B♭6〜B6

総合評価 :★★★★★
上の「ハマグリ」石笛とまったく同じ音色。
赤茶色の「線」は石の節理に鉄分がはいったもの。吹口直下にヒビ。
吹口が斜めなので「鋭角」「鈍角」で吹くことができる。「鋭角」で紹介。

吹口が「鋭角」でそこそこのサイズ。初心者にも吹きやすいと思うが唇の当て方が悪いと音色も悪い(何か倍音が出っぱった変な音色になる)。
唇が決まると「いい音色」。「鎮め」と「清め」の中間?の石笛。
守山だとG#5〜D7まで出る。でも遊べるのはF#6〜C7程度。
初心者には難しいが「鈍角」で吹くとノイズのすくない落ち着いた「神社っぽい」音色。守山はこっちの方が好き。
写真で吹口より下が「灰色」に見える。黄白色の泥岩と青灰色の泥岩が隣接していて、その境目に吹口がある。吹く方向で音色も変化して「面白い」?
誰かにプレゼントするならヒビを補修して。







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2月1日:「旅」で出会った石笛たち①貫通孔の石笛

石笛倶楽部」の旅(平日コース)でみつけた貫通孔の石笛を紹介します。

貫通孔石笛(2019平日コース) 
貫通孔の石笛たち




今回の「旅(一人旅)」では狙い通り?貫通孔の石笛を8個みつけることができました。
表情いろいろ…
家で丁寧にクリーニングして吹きくらべてみると「いい石笛」もあり「期待はずれ」も…

貫通孔の石笛についてはブログ
  12月13日:「旅」で出会った石笛たち②  を参照。


●貫通孔の石笛(写真の向きで下から吹きます)

貫通孔石笛1 
吹きやすい」「ヒビがある」「全開できる」石笛です。
吹口径:12.0ミリ 底部口径:11.4ミリ 深さ:28.7ミリ(イシマテガイ)
吹きやすさ
★★★★
操作性  :★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★
基準音程 :G#6〜A6(全開でG7)

総合評価 :★★★★★
残念ながらヒビを発見(涙)。
穴は深いが底部口径が大きいので「全開」しようとすると「圧」がいる。音色もすこし「くぐもった」ところがあってイマイチ。吹いていて気持ちよくならないのは致命的?
なんか「冷めたうどん」を食べているようなモヤモヤが…
初心者でも音が出て「半開」までなら可能?
音域は広く守山が吹くとE5〜G7まで。ラッティングコールもバッチリ!!
裏から吹くと音色の「くぐもった」ところは感じない。でも底部の穴は閉じたまま。「半開」もできないのは辛い…
期待が大きかっただけにガッカリ。




貫通孔石笛2 

吹きやすい」「ちょっと欠けている」「全開できない」石笛です。
吹口径:16.0ミリ 底部口径:13.5ミリ 深さ:20.0ミリ(カモメガイ類)
吹きやすさ★★★★
操作性  :★★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :B6〜C7(半開でA7)
総合評価 :★★★★★
形のいい石笛。
吹口径がちょうどいいサイズで唇を「遊ばせ」やすい。吹いていて楽しい石笛。
音色も基音と倍音のバランスがよく気持ちがいい。青灰色の泥岩独特の音色。低音(基音)がしっかりしているので落ち着いた音色。それでいて華やかさもすこし。アニメの声優さんに例えると「少年役の女性」?
高音域は倍音が強くキツい印象になる。
静かに吹いても大きな音が出る反面、
最弱音がかすれる傾向が。
「メリ」気味に吹いたほうが底部の穴を使いやすい。
音域は守山ならA5〜C7。
低音域は「鎮め」。高音域は「清め」。神事によし。演奏によし。の万能石笛。
もちろん「ラッティングコール」も楽勝!!!





貫通孔石笛3 
吹きやすい」「ヒビがある」「全開できる」石笛です。
吹口径:14.4ミリ 底部口径:8.0ミリ 深さ:25.7ミリ(カモメガイ類)
吹きやすさ★★★★★
操作性  :★★★★★★
音色   
★★★★★
見た目  :★★★★★
基準音程 :F6〜F#6(全開でE♭7)
総合評価 :★★★★★★
端っこが出っぱっていてタンカーみたいな形(笑)。
一番上の「集合写真」で左端の中央。まるで「メトロン星人(ウルトラセブン)」。
吹口径・底部口径・深さのバランスがバツグン!!
  エッジも「鋭角」になっているのでムチャクチャ吹きやすい。気持ちよく吹けて音程のコントロールも容易で自然。使い勝手のいい遊べる石笛。
音量は底部を閉じると抑え気味。底部をあけると弱く吹けない。「歌声」に近い感じ。
音色は青灰色の石笛の音色。上の石笛より「おだやか」な「鎮め」の石笛。
音域は守山ならB♭5〜F#7
もちろん「ラッティングコール」も楽勝!!!
「神事」というより完全に「演奏用」。「母さんの歌」バッチリ!!
見た目が悪くてヒビもあるけど、こういう石笛が一番好き。
ヒビを直してAWAYAさんにあげようかな?




貫通孔石笛4 
吹きにくい」「ヒビがある」「全開できる?」石笛です。
吹口径:17.8ミリ 底部口径:6.4ミリ 深さ:31.4ミリ(カモメガイ類)
吹きやすさ★★★★
操作性  :★★★★
音色   
★★★★
見た目  :★★★★
基準音程 :F#6〜G6(全開でE♭7)

総合評価 :★★★★
鉄分を含んだ重くて硬い泥岩。穴の形状が理想的(吹口径18ミリ深さ30ミリ超)!!
 ところが吹いてみると穴が遠くて吹きにくい。
写真の下から吹くと顎が痛くならないけど底部を全開できない。右上から吹く方がマシ。
でも顎が痛くなる…
音色はパワフルな「磐笛」らしい「払い」の石笛。ラッティングコールもできるけど…
「横」から吹くと普通に吹ける(驚)。でも難しい!!










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1月31日:「石笛倶楽部」の旅Part2(平日コース)

石笛倶楽部」の一人旅。2日目。
午前中は降らないかとおもったけど朝から霧雨。傘はいらないくらい。
せっかくなので笛を吹こう」と音響のいい大谷湿田へ。
大谷湿田は大昔、川が蛇行して流れていた場所。川の流れがかわって湿田になりました。
四方を山に囲まれているので音響バツグン。今日は雨なので音響40%減残念)。


幻想的な大谷湿田 
かすみがかかって幻想的な大谷湿田



まったくの無風状態で枯れススキも動かない。気温も12月ほど冷え込んでいない。
(12月は笛が結露して演奏が大変でした)
石笛海皇」と龍パチで「越天楽(略式)」を気持ちよく奉納。


なんとか天気がもちそうなので12月に探さなかった東雨(あずまめ)海岸へ。
バス停「東雨」、ダイビングショップオレンジハウスの目の前の海岸。
狭い海岸ながら石笛は多く、がんばって探せば30〜40個ほどみつかります。
泥岩に化石があると石灰分が染み出して丸くて硬いノジュールという石になります。
ノジュールの石笛がみつかるのも東雨海岸の特徴。
時々「何じゃこりゃ!?」という変な石笛が出るので楽しみ。

去年の台風21号で石が動いてから誰も探していないようで石笛がたくさん()。
30個ほどみつけて「持ち帰り候補」は9つ(写真)。
貫通孔ラッティングコールできる石笛が3つも!!
まさに「何じゃこりゃ!?


持ち帰り候補 
東雨海岸の石笛(オレンジ色があるとインスタ映えするネ)



左端の3つがラッティングコールできる貫通孔の石笛。全部イシマテガイの穴。
オレンジ色の石笛は狭い貫通孔と閉鎖孔の2孔。傷一つないいい形いい色
その下の白い石笛はノジュールっぽい固い石。交差する2つの穴が融合した変則貫通孔
ノジュールなので傷は大丈夫かな?
左端の黒い石笛も隣接する穴とのあいだに穴があいている変則貫通孔
ちょっとヒビがあって「プレゼント用」。

変則貫通孔の石笛は指穴を閉じるのに「変な持ち方」をしないと操作できない。
面白いけど面倒くさい石笛です(上級者向け)。
でも傷のない貫通孔の石笛を2個見つけたので満足満足




傘をさしたりたたんだり…
まだすこし探せそうだったので東雨海岸の東側の海岸に足をのばしてみた。
この海岸は昔から白いサンゴがたくさん打ち上げられている。
石笛はあまりなくて10個みつかればいいほう。なので10年くらい歩いていない。
ときおり雨粒が落ちてきて時間をかけられない。直感を信じて「ありそうなところ」を。

ありましたがな!!貫通孔のムチャクチャいい石笛が!!

雨が降ると… 
雨が落ちてくると普通の石が「石笛」に見える(下は本物の石笛)
(長年緑色の石笛を探しているけど無い…)



青灰色貫通孔美しい石笛(右)と見た目は悪いものの同じく貫通孔の石笛(左)。
どちらも持ちやすくてラッティングコールもバッチリ!!
カモメガイの穴で吹口のサイズがちょうどいい!!


ところが困ったことに!!
「旅」の「お約束」は「1カ所の海岸で持ち帰るのは1個か2個まで!!」。
さっき見つけた①オレンジ色と②ノジュールの貫通孔。いまみつけた③青灰色の石笛で3個になってしまう!!
誰も見ていないからって主催者の守山が「約束」を守らないのも良心が傷む。
だいたい「笛吹き」が「」をかくとロクなことがない(と信じている)。
ここは信念を貫き通して(貫通孔だけに)1個置いて帰ることにした。
(ぶっちゃけブログに載せなければ何個でも持って帰れるケドね)

悩みに悩んで脱落したのはオレンジ色
 ・穴が細すぎて音色が弱い印象
 ・石もやわらかすぎて「眠たい音色」
 ・貫通孔を全開するのに「日本刀で兜を割るような」鋭い息の「圧」が必要
 ・しかも全開すると「ホヒーッ」とロバの鳴くような音(これは使えない)
 ・音域もせまくて遊びにくい

 ・もう片方の閉じた穴はいい音色だけど、そういう石笛ならたくさんある


「東雨」バス停目の前の海岸。階段を下りたところに置いているので欲しい方はぜひ。


東雨と東側の海岸では
守山の「持ち帰り用」が貫通孔の石笛2つ。「プレゼント用」が7つ。
今回は希望したとおりに貫通孔の状態のいい石笛をたくさんみつけることができました。
だいたい「ヒビのはいった貫通孔」を2個みつけたら「上出来」。
全部で8個ありました。藤白神社の初詣で「大吉」引いただけのことはありました。



昼前に串本をたち、夕方帰宅して塗装がおわった笛のデータを計測。
これでようやく年末までに予定していた仕事が片付いた。
(ちょうど1ヶ月遅れ)

持ち帰った石笛は付着物をクリーニング。データを取って後日ブログで紹介します。
お楽しみに。





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12月13日:「旅」で出会った石笛たち②

石笛倶楽部」の旅で守山が持ちかえった石笛を紹介します。
第2弾は「貫通孔の石笛」と「いくつも穴があいた石笛」です。

すべて「ヒビ」があって販売できない「石笛倶楽部」新規登録会員へのプレゼント
知り合いの宮司さんにも差し上げます。


貫通孔の石笛 
守山が演奏に使う石笛「蓮華」とぬなかわヒスイ工房の縄文NEO石笛




●貫通孔の石笛
貫通孔の石笛はヒスイなどの石材に人工的に穴をあけたものが縄文遺跡から出土しています。青森県の
上尾駁遺跡や熊本県の轟貝塚から美しい石笛が出土しています。

上尾駁遺跡の石笛は楕円形のヒスイに縦長の貫通孔をあけ中央に十字に交差する指穴をあけています。指穴は前後に貫通しているので2つです。
轟貝塚の石笛は形は上尾駁遺跡の石笛と似ていますが指穴は貫通しないで1つだけ。

今年亡くなられた古楽器研究者及川尊雄氏の「阿弗利加から旅してきた日本の楽器たち」には陸前高田市の
堂の前貝塚から出土した天然の貫通孔石笛が紹介されています。姿形は串本の石笛とよく似ています。

昔は「縄文遺跡」「石笛」などと検索すると「貫通していない自然石の出土石笛」がヒットしたのですが、現在では人工的に穴をあけた石笛しか出てきません(残念)。

縄文時代の石笛は吹くのが難しくヒスイなど貴重な石材を使っているので、おそらく「シャーマン」のような特別な身分の者だけが吹くことを許されていたのでしょう。

出土石笛に関する報告書を読んだり、実際にぬなかわヒスイ工房さんレプリカ石笛を吹いた経験から判断すると、
上尾駁遺跡轟貝塚の石笛は雄鹿の求愛の声「ラッティングコール」を吹いたと考えて間違いないでしょうそれ以上のことは憶測の域をでません)。



●ラッティングコール
ラッティングコール」は秋に発情した雄鹿が雌鹿を呼ぶ声です。「オオカミの遠吠え」にも似ています。各地の先住民族の狩人たちは声で「ラッティングコール」や「オオカミの遠吠え」を模倣しますし、狩猟用の鹿笛も作られています。
だからといって「石笛を狩猟に用いた」というのはあまりにあさはかな考え。
貴重なヒスイの石笛は集落から持ち出されることなく、一部の者しか見ることも触れることもできない秘宝だったと考える方がしぜんです。

石笛の音色にはさまざまな動物が呼応します。縄文集落の周辺は深い森林です。夜に石笛を吹くと、すぐそばで「ラッティングコール」が返ってきたことでしょう。この声が「神の声」「死者の声」だったのです。
守山も夜「ラッティングコール」を吹いていて、近くで雄鹿が鳴いたことがあります。守山の周囲100mくらいで野うさぎ?やタヌキ?がガサゴソ動くので叫びたくなるくらい強烈な体験でしたよ()。暗闇の中で小鳥も鳴きます。
みなさんも「縄文を語る」なら、真っ暗な山の中で石笛を吹いてみてください

守山が聴いた「ラッティングコール」はB6からD7前後に高くなる2音です。
石笛で再現してみました。    →「石笛で再現したラッティングコール
(個体差があって若い鹿だと高くなりますし立派な鹿だと低くなります)

貫通孔の石笛を吹ける人(守山は「有段者」と呼んでいる)なら簡単に「ラッティングコール」が再現できます。それくらいの「実力」があれば貫通していない石笛でも「ラッティングコール」ができますよ。


石笛を吹いたことのないみなさんは「私も石笛でラッティングコールをやってみたい」と思われるかもしれませんが、これも「3年くらい一生懸命修行したらひょっとして…」というレベルの高さ。
フィギュアスケートで「3回転+2回転の連続ジャンプ」くらいの難度です。
(とりあえず「声」で練習してみてください。「声」でできないことを石笛ではできません。)


あっ!!忘れてたァ!!
ぬなかわヒスイ工房の「指穴つき石笛」は「ラッティングコールできること」というコンセプトで作った石笛です!!
 あれなら簡単に「ラッティングコール」できますよ!!
草野球で「ホームランを打つ」程度の難易度です(



●「貫通孔のいい石笛」は貴重!!
守山愛用の貫通孔の石笛が写真の「蓮華」。がっつり「ヒビ」がはいっています。
①そもそも吹きやすい石笛は数が少ないです
②貫通孔の石笛は数が少なく非常に割れやすいです
③貫通孔で「最高の石笛」は底部の指穴を「全開」しても音が出ます

この厳しい「3つの条件」を満たした石笛は20年以上石笛を探している守山でも数個?
あればヒビのはいった「蓮華」を吹きません!!

けれども「条件2つ」を満たした石笛はソコソコみつかります。
吹きにくい」「ヒビがない」「指穴を全開できる」(なかなか大変です)
吹きやすい」「ヒビがある」「指穴を全開できる」(「蓮華」のタイプ)
吹きやすい」「ヒビがない」「指穴を全開できない」(こういうのが多いです)

条件1つ」なら簡単にみつかりますよ。
でも「吹きやすい」「ヒビがある」「指穴を全開できない」以外は…ねぇ?

誰でも「素晴らしい貫通孔の石笛」を手にできるようにぬなかわヒスイ工房山田修さんと作ったのが「縄文NEO」です。

縄文時代の石笛は吹口が大きく内部が狭くなっています。串本の石笛も同じです。ところが従来の「人工の貫通孔石笛」は穴が塩ビ管のように同じ太さです。「縄文NEO」では底部を狭くすることで吹きやすくて、すべての指穴を全開しても音が出る「完璧」な石笛を実現しました。「自然石」にこだわらない方は是非。



なんだか「前置き」が長くなってしまいました。
」で出会った貫通孔の石笛の個別の紹介は「続きを読む」↓で。








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テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中
「さすらいの越天楽吹き」

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1350本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年は少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!
今年の笛作り、やっと56本

琉球文化の豊かさの象徴
首里城の火災に衝撃
沖縄のみなさんの悲しみを
思うと言葉もありません

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」も読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
あ、ほどほど飲みも苦手だ

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

お問い合わせは下のリンク
「笛の店 谺堂」から
メールでお願いいたします

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