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2月26日:イタドリの龍笛完成

昨年末につくりはじめたイタドリの笛。
AWAYAさんに届けた篳篥(パチリキ)につづいて龍笛(龍パチ)が完成!!
本物の龍笛のように吹口の大きいものが8本。龍笛音階の細い横笛が7本。
そのうち吹口の大きな龍笛4本は調律もバッチリ(写真)。2本は高音域がすこし低い。
残り2本は誤差があって「お蔵入り」()。自然素材なので仕方ないデス。


完成したイタドリの龍笛 
完成した龍笛(吹口が大きい)




龍笛
ソックリの龍パチ星田神社の楽士さん、山口聡さんの「注文品」。去年「いいのができたら」と約束していました。

上2本は高音域も吹きやすくて調律もバッチリ!!
3本目は1音だけ音色に「ツヤ」がない。
4本目は太くてブレスが必要。そのかわり迫力ある大音量で「龍笛っぽい)」
あと2本。高音域がすこしだけ低い笛があって塗料で「」を詰めれば改善できるかも。

とりあえず山口さんに1本持っていったら3本は守山のもの(嬉)!!






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1月23日:イタドリの篳篥完成

①龍パチ(龍笛調律のイタドリの横笛)②イタドリの龍笛ソックリさんにつづいて
③パチリキ(イタドリの篳篥)が3本完成しました。
パチリキ」と呼ぶのは和歌山の方言で「イタドリ」を「ゴンパチ」と言うからです。
(「偽物」の「ぱちもん」にもかかっています)

イタドリの篳篥 
左の3本が新作のパチリキ(右端のリコーダーを差しこんで調律します)





篳篥というのは「」な楽器です。
オーボエと同じダブルリードの笛なんですが世界最小じゃないでしょうか?
指穴が前に7つ後ろに2つで合計9つ!? 指の太い人は指穴を閉じるのも難しいです。
それでいてケーナと同じG管です。
指穴が等間隔になっていないのも「」!!
一番上の指穴なんて吹口の真下!?
これは龍笛の音階に合わせてつくられたからなのだろうか?

上端に(リード)を差しこんで音をだすのですが民族楽器コイズミさんで安いを買ったら音程がデタラメ。きちんとつくられたを買って先生に教えてもらいながら正しい音程を出す練習をしないとダメみたいです。

とにかく「」。
これを篳篥を吹けない守山がつくるのだから無茶苦茶な話



「パチリキ」製作には壮絶なドラマが!!

①音楽仲間のAWAYAさん専用の篳篥
AWAYAさんは和歌山の中辺路在住のミュージシャン。
鳥やカエルの鳴き声を活かした素敵なサウンド(いわゆる環境音楽系)が好評。

カーナビに表示されないど田舎で米を作りながら演奏活動をするベジタリアンな2人組。

楽曲に篳篥を多用しているんだけど、これが安いプラ管篳篥
イタドリならイメージにぴったりの柔らかい音色の篳篥になるのでは?
そう考えてイタドリを持ち込んで篳篥を作ったのが2014年の夏。
篳篥を吹けない守山が少しずつ穴を広
げてはAWAYAさんに吹いてもらって確認…
4時間ほどかかってこの世に1つだけのパチリキが完成。


②まさかの焼失
すごく喜んで演奏していただいていたんだけど…

2016年の秋にAWAYAさんの音楽事務所が火事パチリキも焼けてしまいました()。

あわてて「パチリキ2号」を作ったけど時間がかかった割にイマイチ。
(材料も用意してなかったし、守山が篳篥を吹けないので製作そのものに無理がある)


③新生「パチリキ」の誕生
そこで去年の春に
リコーダーの頭部を差しこんで調律する手法を開発(写真)。
何とか演奏に使えるパチリキ3号・4号を製作しました。

するとブログを見た関東の方から「譲ってほしい」とメールが。
完成度が「?」で面白半分に作っている楽器に価格をつけるのも変なので…
2本あるので余った方をさしあげますよ〜」とお知らせしました。
(どうせ守山はパチリキを吹けないし)

ところが完成したパチリキを吹いたAWAYAさん
音色がちがうから2本とも使いたい

…………アレ?
1本余るんじゃなかったっけ?


④今年再挑戦
それから1年。

関東の方との約束もあるし、AWAYAさんにも「もっといいパチリキ」を提供したいし…
新しくつくったのが写真の3本です。


3本のパチリキのうち右の2本は笛吹神社のイタドリ。
駐車場奥にはえている肉厚で重い特別なイタドリだけど草刈り機で刈られてひび割れていた。
龍笛には使えなかったけど表皮を除去して2本のパチリキになった。
たぶん楽器としてすばらしいできになっていると思う。
(守山が篳篥を吹けないのでワカラナイ)


これで余ったら関東の男性に…






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1月19日:龍笛ソックリさん

12月からつくりはじめたイタドリ笛シリーズ。
年を越して龍笛ソックリのイタドリ笛が8本完成。

イタドリ龍笛スタイル 
龍笛のように吹口が大きいイタドリ笛

この笛は星田神社山口聡さんにさしあげるもの。
去年2月の星降り祭で写真上の試作品を見ていただいたら「ぜひ1本売ってほしい」と。
売り物じゃないので新しいものができたらさしあげますよ」と快諾。
3月に太くて肉厚なイタドリを収穫。ようやく製作する時間がとれました。

この1年間で龍笛に慣れ独特の息づかいもできるようになってきた。
龍笛丹田に力をこめて「爆発するように?」息を出す(らしい)。
横笛とはブレスの使い方が異なるので
横笛を吹く人は龍笛の吹き方にならず龍笛を吹く人は横笛の吹き方にならないらしい。
おまけに吹口も大きく下唇を差しこむように当てるので戸惑うことばかり。

評判の悪いプラ管を参考に吹口をあけたが、
去年は気がつかなかった吹口の微妙なカーブを再現することができた。
そのため下唇のフィット感が増したように思う。
(わずかに成形を変えて吸い付くようにフィットする吹口にしてみた)

用意したイタドリは10本。うち2本は倍音がおかしくて廃棄。
守山は「龍笛ソックリさん」を吹かない(と思う)。
山口さんにあげるのは1本だけだから8本もつくらなくてもいいのだが、本物に近いものをつくりたいので数をつくってみたワケだ(出来不出来もあるし)。

上から5本目はすばらしい笛になった。あとはマァマァ
その下は笛吹神社イタドリ
駐車場の奥に
肉厚で重いイタドリがあったけど草刈り機で刈り取られてヒビわれていた。
このイタドリは節間が長いだけで龍笛の材料としてはイマイチ。

これから塗装すると2月の星降り祭には間に合わない。
7月の七夕祭でわたせるかな?





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1月10日:イタドリの龍笛が完成

本物の龍笛と同じ形状のイタドリ笛(龍笛スタイル)が1本完成。

龍笛吹口が異様に大きく相当練習しないと音程が不安定になってしまう。
正倉院の宝物に4本の横笛があるけど吹口は篠笛サイズ。
同じような歴史を持つ龍笛だけが吹口が大きい。
守山所有のプラ管で吹口長径が17.2ミリ。短径が13ミリ近く。
最初から下唇を押し込んで吹くようになっている。
縦笛の尺八は吹口径が18ミリ前後なので尺八を吹く人が横笛を作ったら、こんな吹口になるかも。(じつは石笛の吹き方に近いんだけどね)

そんなこともあって龍笛を吹くのは非常に難しい。
神戸の琉球民謡の笛を習っている人も龍笛(プラ管)に手こずっているくらいだ。
しかも安いプラ管はムチャクチャ音が出にくくて調律がオカシイ。
具体的に言うと(ふくら)の「カン)」「)」がばかほど低い。
これでは「越天楽」の「音取り」が吹けない!!

守山プラ管が吹きにくい原因を確かめて直せないか試してみたくなった。
プラ管をなんとかしないと雅楽やる人がいなくなってしまう!!)
そこで「イタドリでつくってみるか」となったわけだ。
イタドリで経験値をかさねていれば竹でつくったときに失敗もしない。

イタドリ龍笛スタイル 
上から去年作ったイタドリ龍笛、今日つくったイタドリの龍笛、評判の悪いプラ管
(プラ管は吹口を磨いて塗装。そうとう吹きやすくなった)





でも…
イタドリで龍笛をつくってマトモな笛になるわけがない!!
演奏するなんて絶対不可能だ!!

というのが常識的な考え方(そらそうだ)。


9本の材料を確保して先に吹口だけを成形。
今日1本目をつくってみたら、なんとか演奏できる龍笛になってくれた。

龍笛の吹き方は難しいので、ある程度指穴をあけないと調律のチェックもできない。
とにかく高く外れないように」と細心の注意をはらって完成させたのだけど、
調律はバッチリのはず?

吹口の微妙な成形で下唇のフィット感がよくなることを発見。
おそらく唇の薄い人分厚い人がつくった龍笛って吹口の成形が違うんじゃないかな?
プラ管が吹きにくいのも吹口の成形が合わないせいだね(これは簡単に直せる)。


最終的には塗装して吹きやすくなってから調律の最終確認。
塗装していないのに高音域が楽に吹けるいい龍笛になってくれた。
ありがたやありがたや…




昼前に岩出の大宮神社十日戎もうで。
工事中だった橋が完成していて大宮神社への進入路が変わっていた。
曲がりそこねて紀の川を渡ってUターン(えらく時間がかかってしまった)。

駐車場もいっぱいだったけど境内は静か?

大宮恵比須 
意外に人が少ない大宮神社


今年1年がんばります。





 

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1月6日:イタドリの龍笛つくり

12月19日からスタートした龍パチ(イタドリの龍笛横笛)つくり。
山で採ってきたイタドリ80本の中から選りすぐりの材料17本ほどを確保。
年末はヒドイ風邪で仕事にならず、今日最後の1本を仕上げて今期終了。
たった7本しか演奏できる龍パチにならなかった()。
竹と違ってを吹口の反射板にしているので「筒音の倍音」が出たとこ勝負。
低音域が低すぎたり高すぎたりと演奏できない笛になってしまうのだ。
こういうところがイタドリの難しいところ。

完成した龍パチ 
完成した龍パチ(すべて節がある)


イタドリは材質(見た目)によって「ココア」「コーヒー」「スケルトン」などに分類。
それぞれ音色が違うのだ!!
ココア  :平均的な?肉厚で柔らかいイタドリ 柔らかい美しい音色になる
コーヒー :肉厚で硬くて重いイタドリ 芯の強い音色になる
スケルトン:肉薄で繊維が見えるイタドリ 響きはいいけど薄っぺらい音色になりがち

越天楽」専用の龍パチは全部「ココア」。今回の7本もそう。

7本のうち右から3本目。節の直下の指穴が小さいけど、節の影響か?ここだけ倍音がおかしくて(ふくら)の(しゃく)の音が少し高くなってしまった()。
なかには肉がうすすぎて強く持つと割れそうな笛もある(心配)。
それでも音程はしっかりしているし音色もバツグン!!

塗装をすませて守山の演奏用を新しくして残りは「越天楽仲間」に差し上げたい。



昼からは「龍笛スタイル」のイタドリ笛つくり。
吹口のサイズも龍笛と同じにして星田神社楽士山口聡さんにプレゼント(予定)。

困ったことに?守山龍笛を吹かない。
別に雅楽をやるつもりはないし、「越天楽」を吹くなら龍パチ(横笛)と決めている。
2018年の2月に(勉強のつもりで)龍笛スタイルの笛を2本試作。
1本は驚くほど?まともな龍笛になったけど、もう1本は少し細くて使い物にならなかった(プラ管以下)。

きちんと雅楽をされている楽士さんなら本物の龍笛を持っているだろうし「これから雅楽をやりたい」という人にも本物の龍笛で練習すべきだと思っている。
(雅楽はセッションだからね)

というわけで龍笛スタイルのイタドリ笛をつくっても仕方がないのだが? 星田神社の山口さんが「ぜひ1本欲しい」と希望されたので、いいのができたら差し上げようかと。
(神戸の笛仲間も龍笛やりはじめたし…)

そんなわけで80本のイタドリから「コーヒー(特別に太くて肉厚な材料)」を選別。
(全部「コーヒー」とはいかなくて「ココア」や「スケルトン」も混入)


イタドリの龍笛材料 
龍笛の材料(一番手前が「コーヒー」)



イタドリで「本物の龍笛」をつくるというのは狂気の沙汰
守山も竹なら10本作って(ミスさえしなければ)10本とも龍笛にする自信はある。
(藤を巻いたり漆を塗ったりする手間が面倒なだけ)

イタドリの場合…
 ①まず太くて肉厚なイタドリが少ない
 ②どうしても節を抜かないと龍笛にならない
 ③そのぶん形状がフクザツになる
 ④1本1本形状が違うし、節の横に吹口をつくるので調律に限界がある


どう考えてもまともな龍笛になり得ないノダ!!
(去年1本できたのが不思議)
ただ「とんでもない材料でどこまで本物に迫れるか」という技術的な興味は尽きない。
おまけに守山のイタドリ龍笛は「高音域が楽」と評判もいい。


最終的に10本分の材料を確保したけど、このうち何本が龍笛になるやら…
(使えない龍笛は本当に使い道がないです)



怖くて楽しい笛つくり!!
(それなりにワクワク)







 

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プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中
「さすらいの越天楽吹き」

「ドレミ音階」の横笛作家
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年は少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」もなんとか読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

貧乏人の愉しみは…
アホなこと言うて嫁さん
笑かすこと

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