イタドリの篳篥「パチリキ」完成

イタドリの篳篥「パチリキ」を中辺路町のAWAYAさんに届けてきました。
和歌山県ではイタドリのことを「ゴンパチ」と呼びます。ゴンパチの篳篥で「パチリキ」。(イタドリの龍笛は「龍パチ」)


ともきちさんと 
AWAYAさんの家の前で完成したパチリキを持つともきちさんと

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龍笛になるイタドリの確保

今年の春は突然やってきた。
ずっと寒くて「冬が終わらない」と思ったけど、いきなり初夏の陽気
29日にクマバチの巣穴を採りにため池に行ったら枯れたイタドリのひび割れがはじまっていた。去年は4月13日14日に笛にするイタドリを集めたけど、今年は早めに確保しないと表皮がめくれて割れてしまう。

食べるイタドリ 
もう新芽が出始めたイタドリ(去年のイタドリが立ち枯れている)

山を歩く人にはおなじみのイタドリ。タケノコのような新芽を折って皮をむいて食べたこともあるのでは?酸っぱいけどおいしい。紀伊半島南部では「ゴンパチ」と呼んで煮物にする。大阪では「スカンポ」。

新芽の出るときに去年のイタドリが立ち枯れている。一冬乾燥していい具合に硬くなっている。雪の積もる地方では雪の重さで粉々にくだけて手にはいらない。守山が育った大阪や和歌山ならではの楽しみ。

笛を作りはじめたころ、乾燥させた竹がないのでイタドリで笛をつくったものだ。当時つくった尺八は20年たっても演奏できる。

イタドリの龍笛「龍パチ」が好評。今年つくる分を確保しなきゃ…



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テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

イタドリの龍笛つくり⑤

今日は確定申告。提出書類を清書してたら1時を過ぎてしまった。腹がへってシニソウ。血糖値の薬をのんでいる守山は食事時間がずれると本当にアブナイのだ!!
なんとか町の定食屋にとびこんで確定申告を終了(かなり待たされた)。毎年この時は自分の経営能力のなさに酷く落ち込む…

帰宅して少し横になって16時!?
 さすがに笛をつくる時間がないので先月末に塗装した龍パチ(イタドリの龍笛)10〜16号の仕上げ作業(落ち込んでいるヒマはないのだ)。

塗装した龍パチを1本1本吹きながら音色や吹き心地を確認。「響きの悪い音程」や「ノイズの強い音程」、「吹いていて圧を感じる音程」があれば吹口を磨いて直していく。

最終的に満足できる仕上がりになった。
龍パチ完成 
完成した龍パチ10〜16号

上から3本は守山の演奏用(候補)。細い2本はAWAYAゆうさん用(候補)。下の2本は龍笛スタイル。太さや指穴の大きさが違うと音色や音量が違って個性的。竹の笛では考えられないバラツキがあるのがおもしろいところ。




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イタドリの篳篥つくり③

串本から帰ってきて、なくした財布もみつかって…
イタドリの篳篥(パチリキ)作りの再開です。

◎篳篥という笛
篳篥という笛は日本の楽器のなかでも変わった楽器です。葦でダブルリードをつくる笛は中東に多いのかな?
  いかにも「シルクロードを通って大陸から来ました」という感じ。
リード部分の「舌」と指穴のあいた「本体」に分かれていて本体部分はわずか18センチほどしかない。それでいてアルトリコーダーと同じG管。横笛なら倍以上長いです。しかも指穴が9個!?(人間の指10本のうち9本使う!?)
ホントに「変」な笛です。

「音楽仲間」のAWAYAさんに提供したくてつくっているけど、守山は篳篥が演奏できないので、どう考えても「無謀」な挑戦。10日にリコーダーの吹口をプラ管につけて音を出すことに成功。これで正確な調律が可能になりました。
今回はイタドリの材料にリコーダーの吹口を差しこんで調律しながら指穴をあけていきます。
パチリキ製作開始 
プロジェクトXスタート


予想通り大変な作業になりました。



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イタドリの篳篥つくり②

今日は朝から雨。本来なら「光る木」観察会で昼から山を歩く予定が中止(残念)。

これ幸いと昨日指穴まわりを塗装した 龍パチ9号を試し吹き。むちゃくちゃ吹きやすい。でも「カン」の音がヒステリックに外れやすかったので吹口を磨いて補正。かるく「越天楽」を吹いてみたけど気持ちよく吹ける。息も楽だし調子外れの音も出ない。思えば初めてつくった龍笛なんだよなぁ…
よくここまで遊べるいい笛になったもんだ(プラ管とは比べものにならないゾ)。
龍パチ9号 
文句なしに完成した龍パチ9号

「イタドリで龍笛をつくる」というのは「素人の発想」。真面目に龍笛をつくっている人なら絶対にやらない。守山だって「この竹で笛をつくってください」という依頼がきたら申し訳ないけど断ります。
竹でさえ産地でクセがちがって何本かつくらないと演奏できる笛にならないことも。「イタドリ」などという得体の知れない素材。しかも節まである素材で、演奏にたえうる笛をつくるなんて無謀な話です。

でも守山はイタドリの笛の音色がたまらないので、無謀と知りつつつくってしまう。いい笛ができると本当に嬉しいです。

龍パチに満足。その勢いで篳篥つくり。イタドリの前に竹で試作。
(無謀だからこそ慎重にすすめます)





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プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
笛仙人・石笛仙人
かつて「ヤッホーおじさん」
今「さすらいの越天楽吹き」

「ドレミ音階」の横笛作家
人気の笛がずっと在庫薄で
週に7日間笛を作っています
年中無休の零細製造業
6日で7本作ると1日休み
貴重な休みは神社で越天楽?

愛読書「口語訳古事記」
浮世絵(復刻)収集が楽しみ
読み切りで漫画家デビュー
(デビューしただけ)
夫婦の合い言葉「今が底!!」

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

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