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1月10日:イタドリの龍笛が完成

本物の龍笛と同じ形状のイタドリ笛(龍笛スタイル)が1本完成。

龍笛吹口が異様に大きく相当練習しないと音程が不安定になってしまう。
正倉院の宝物に4本の横笛があるけど吹口は篠笛サイズ。
同じような歴史を持つ龍笛だけが吹口が大きい。
守山所有のプラ管で吹口長径が17.2ミリ。短径が13ミリ近く。
最初から下唇を押し込んで吹くようになっている。
縦笛の尺八は吹口径が18ミリ前後なので尺八を吹く人が横笛を作ったら、こんな吹口になるかも。(じつは石笛の吹き方に近いんだけどね)

そんなこともあって龍笛を吹くのは非常に難しい。
神戸の琉球民謡の笛を習っている人も龍笛(プラ管)に手こずっているくらいだ。
しかも安いプラ管はムチャクチャ音が出にくくて調律がオカシイ。
具体的に言うと(ふくら)の「カン)」「)」がばかほど低い。
これでは「越天楽」の「音取り」が吹けない!!

守山プラ管が吹きにくい原因を確かめて直せないか試してみたくなった。
プラ管をなんとかしないと雅楽やる人がいなくなってしまう!!)
そこで「イタドリでつくってみるか」となったわけだ。
イタドリで経験値をかさねていれば竹でつくったときに失敗もしない。

イタドリ龍笛スタイル 
上から去年作ったイタドリ龍笛、今日つくったイタドリの龍笛、評判の悪いプラ管
(プラ管は吹口を磨いて塗装。そうとう吹きやすくなった)





でも…
イタドリで龍笛をつくってマトモな笛になるわけがない!!
演奏するなんて絶対不可能だ!!

というのが常識的な考え方(そらそうだ)。


9本の材料を確保して先に吹口だけを成形。
今日1本目をつくってみたら、なんとか演奏できる龍笛になってくれた。

龍笛の吹き方は難しいので、ある程度指穴をあけないと調律のチェックもできない。
とにかく高く外れないように」と細心の注意をはらって完成させたのだけど、
調律はバッチリのはず?

吹口の微妙な成形で下唇のフィット感がよくなることを発見。
おそらく唇の薄い人分厚い人がつくった龍笛って吹口の成形が違うんじゃないかな?
プラ管が吹きにくいのも吹口の成形が合わないせいだね(これは簡単に直せる)。


最終的には塗装して吹きやすくなってから調律の最終確認。
塗装していないのに高音域が楽に吹けるいい龍笛になってくれた。
ありがたやありがたや…




昼前に岩出の大宮神社十日戎もうで。
工事中だった橋が完成していて大宮神社への進入路が変わっていた。
曲がりそこねて紀の川を渡ってUターン(えらく時間がかかってしまった)。

駐車場もいっぱいだったけど境内は静か?

大宮恵比須 
意外に人が少ない大宮神社


今年1年がんばります。





 

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1月6日:イタドリの龍笛つくり

12月19日からスタートした龍パチ(イタドリの龍笛横笛)つくり。
山で採ってきたイタドリ80本の中から選りすぐりの材料17本ほどを確保。
年末はヒドイ風邪で仕事にならず、今日最後の1本を仕上げて今期終了。
たった7本しか演奏できる龍パチにならなかった()。
竹と違ってを吹口の反射板にしているので「筒音の倍音」が出たとこ勝負。
低音域が低すぎたり高すぎたりと演奏できない笛になってしまうのだ。
こういうところがイタドリの難しいところ。

完成した龍パチ 
完成した龍パチ(すべて節がある)


イタドリは材質(見た目)によって「ココア」「コーヒー」「スケルトン」などに分類。
それぞれ音色が違うのだ!!
ココア  :平均的な?肉厚で柔らかいイタドリ 柔らかい美しい音色になる
コーヒー :肉厚で硬くて重いイタドリ 芯の強い音色になる
スケルトン:肉薄で繊維が見えるイタドリ 響きはいいけど薄っぺらい音色になりがち

越天楽」専用の龍パチは全部「ココア」。今回の7本もそう。

7本のうち右から3本目。節の直下の指穴が小さいけど、節の影響か?ここだけ倍音がおかしくて(ふくら)の(しゃく)の音が少し高くなってしまった()。
なかには肉がうすすぎて強く持つと割れそうな笛もある(心配)。
それでも音程はしっかりしているし音色もバツグン!!

塗装をすませて守山の演奏用を新しくして残りは「越天楽仲間」に差し上げたい。



昼からは「龍笛スタイル」のイタドリ笛つくり。
吹口のサイズも龍笛と同じにして星田神社楽士山口聡さんにプレゼント(予定)。

困ったことに?守山龍笛を吹かない。
別に雅楽をやるつもりはないし、「越天楽」を吹くなら龍パチ(横笛)と決めている。
2018年の2月に(勉強のつもりで)龍笛スタイルの笛を2本試作。
1本は驚くほど?まともな龍笛になったけど、もう1本は少し細くて使い物にならなかった(プラ管以下)。

きちんと雅楽をされている楽士さんなら本物の龍笛を持っているだろうし「これから雅楽をやりたい」という人にも本物の龍笛で練習すべきだと思っている。
(雅楽はセッションだからね)

というわけで龍笛スタイルのイタドリ笛をつくっても仕方がないのだが? 星田神社の山口さんが「ぜひ1本欲しい」と希望されたので、いいのができたら差し上げようかと。
(神戸の笛仲間も龍笛やりはじめたし…)

そんなわけで80本のイタドリから「コーヒー(特別に太くて肉厚な材料)」を選別。
(全部「コーヒー」とはいかなくて「ココア」や「スケルトン」も混入)


イタドリの龍笛材料 
龍笛の材料(一番手前が「コーヒー」)



イタドリで「本物の龍笛」をつくるというのは狂気の沙汰
守山も竹なら10本作って(ミスさえしなければ)10本とも龍笛にする自信はある。
(藤を巻いたり漆を塗ったりする手間が面倒なだけ)

イタドリの場合…
 ①まず太くて肉厚なイタドリが少ない
 ②どうしても節を抜かないと龍笛にならない
 ③そのぶん形状がフクザツになる
 ④1本1本形状が違うし、節の横に吹口をつくるので調律に限界がある


どう考えてもまともな龍笛になり得ないノダ!!
(去年1本できたのが不思議)
ただ「とんでもない材料でどこまで本物に迫れるか」という技術的な興味は尽きない。
おまけに守山のイタドリ龍笛は「高音域が楽」と評判もいい。


最終的に10本分の材料を確保したけど、このうち何本が龍笛になるやら…
(使えない龍笛は本当に使い道がないです)



怖くて楽しい笛つくり!!
(それなりにワクワク)







 

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1月4日:ノロノロと仕事はじめ

大晦日から元日にかけて藤白神社で「越天楽」「浦安の舞」演奏。
元日の晩は嫁さんの実家で1泊。
2日は帰路笛吹神社に初詣。
3日は地元消防団(弘西東特設消防団)の出初め式

2019出初め式
病み上がりの守山(奥)はマスクしていたんだけど「顔が写らない」と言われて…



出初め式のあとは消防団の総会(
宴会)。
缶ビール2本と日本酒1合。日本酒が好みのタイプじゃなかったので焼酎ストレート
紙パックの「黒霧島」と「かのか」と「麦の香?」。コップが空になってはつぎ空になってはつぎ… ちょっと
飲み過ぎた(たぶんコップで4杯くらい)。

15時に帰宅して横になる。
目覚めたのは21時!!?

嫁さんは夜勤でいないし、一人で夕食をつくる元気もなかったので風呂だけはいって寝てしまった(毎年大晦日から3日まではこの調子)。




4日。
目がさめても少しどんより二日酔い
石笛倶楽部」会員さんにプレゼントする石笛を梱包したり、追加の年賀状を書いたり…
昼食後すこし横になって…
ようやくノロノロとイタドリの龍パチをつくりはじめた。

2019初仕事 
今年の仕事はじめはイタドリの龍パチ




なんとか夕食までに1本完成。しっかりした音程のいい笛になった。
いま演奏に使っている龍パチは「越天楽」を吹くぶんには気にならないけど「浦安の舞」を吹くと低音域が少し高くて間の抜けた感じになる。
そのてんこの龍パチはバッチリ。音色もちょっと龍笛っぽい。



あ〜しんど
しばらく酒はいいや…










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イタドリの篳篥「パチリキ」完成

イタドリの篳篥「パチリキ」を中辺路町のAWAYAさんに届けてきました。
和歌山県ではイタドリのことを「ゴンパチ」と呼びます。ゴンパチの篳篥で「パチリキ」。(イタドリの龍笛は「龍パチ」)


ともきちさんと 
AWAYAさんの家の前で完成したパチリキを持つともきちさんと

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龍笛になるイタドリの確保

今年の春は突然やってきた。
ずっと寒くて「冬が終わらない」と思ったけど、いきなり初夏の陽気
29日にクマバチの巣穴を採りにため池に行ったら枯れたイタドリのひび割れがはじまっていた。去年は4月13日14日に笛にするイタドリを集めたけど、今年は早めに確保しないと表皮がめくれて割れてしまう。

食べるイタドリ 
もう新芽が出始めたイタドリ(去年のイタドリが立ち枯れている)

山を歩く人にはおなじみのイタドリ。タケノコのような新芽を折って皮をむいて食べたこともあるのでは?酸っぱいけどおいしい。紀伊半島南部では「ゴンパチ」と呼んで煮物にする。大阪では「スカンポ」。

新芽の出るときに去年のイタドリが立ち枯れている。一冬乾燥していい具合に硬くなっている。雪の積もる地方では雪の重さで粉々にくだけて手にはいらない。守山が育った大阪や和歌山ならではの楽しみ。

笛を作りはじめたころ、乾燥させた竹がないのでイタドリで笛をつくったものだ。当時つくった尺八は20年たっても演奏できる。

イタドリの龍笛「龍パチ」が好評。今年つくる分を確保しなきゃ…



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テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
ラテン系東北人?
心の中は安ワイン+なまはげ
笛仙人・石笛仙人
かつて「ヤッホーおじさん」
今「さすらいの越天楽吹き」

「ドレミ音階」の横笛作家
24年かかって技術的に
満足できるところまで
昨年作った横笛:160本
トータル1327本
今年は少しスローペースに
めざせ月に2日の固定休!!

愛読書「口語訳古事記」
浮世絵(復刻)収集が楽しみ
読み切りで漫画家デビュー
(デビューしただけ)

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
電話は夜9時以降なら…

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

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