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1月6日:イタドリの龍笛つくり

12月19日からスタートした龍パチ(イタドリの龍笛横笛)つくり。
山で採ってきたイタドリ80本の中から選りすぐりの材料17本ほどを確保。
年末はヒドイ風邪で仕事にならず、今日最後の1本を仕上げて今期終了。
たった7本しか演奏できる龍パチにならなかった()。
竹と違ってを吹口の反射板にしているので「筒音の倍音」が出たとこ勝負。
低音域が低すぎたり高すぎたりと演奏できない笛になってしまうのだ。
こういうところがイタドリの難しいところ。

完成した龍パチ 
完成した龍パチ(すべて節がある)


イタドリは材質(見た目)によって「ココア」「コーヒー」「スケルトン」などに分類。
それぞれ音色が違うのだ!!
ココア  :平均的な?肉厚で柔らかいイタドリ 柔らかい美しい音色になる
コーヒー :肉厚で硬くて重いイタドリ 芯の強い音色になる
スケルトン:肉薄で繊維が見えるイタドリ 響きはいいけど薄っぺらい音色になりがち

越天楽」専用の龍パチは全部「ココア」。今回の7本もそう。

7本のうち右から3本目。節の直下の指穴が小さいけど、節の影響か?ここだけ倍音がおかしくて(ふくら)の(しゃく)の音が少し高くなってしまった()。
なかには肉がうすすぎて強く持つと割れそうな笛もある(心配)。
それでも音程はしっかりしているし音色もバツグン!!

塗装をすませて守山の演奏用を新しくして残りは「越天楽仲間」に差し上げたい。



昼からは「龍笛スタイル」のイタドリ笛つくり。
吹口のサイズも龍笛と同じにして星田神社楽士山口聡さんにプレゼント(予定)。

困ったことに?守山龍笛を吹かない。
別に雅楽をやるつもりはないし、「越天楽」を吹くなら龍パチ(横笛)と決めている。
2018年の2月に(勉強のつもりで)龍笛スタイルの笛を2本試作。
1本は驚くほど?まともな龍笛になったけど、もう1本は少し細くて使い物にならなかった(プラ管以下)。

きちんと雅楽をされている楽士さんなら本物の龍笛を持っているだろうし「これから雅楽をやりたい」という人にも本物の龍笛で練習すべきだと思っている。
(雅楽はセッションだからね)

というわけで龍笛スタイルのイタドリ笛をつくっても仕方がないのだが? 星田神社の山口さんが「ぜひ1本欲しい」と希望されたので、いいのができたら差し上げようかと。
(神戸の笛仲間も龍笛やりはじめたし…)

そんなわけで80本のイタドリから「コーヒー(特別に太くて肉厚な材料)」を選別。
(全部「コーヒー」とはいかなくて「ココア」や「スケルトン」も混入)


イタドリの龍笛材料 
龍笛の材料(一番手前が「コーヒー」)



イタドリで「本物の龍笛」をつくるというのは狂気の沙汰
守山も竹なら10本作って(ミスさえしなければ)10本とも龍笛にする自信はある。
(藤を巻いたり漆を塗ったりする手間が面倒なだけ)

イタドリの場合…
 ①まず太くて肉厚なイタドリが少ない
 ②どうしても節を抜かないと龍笛にならない
 ③そのぶん形状がフクザツになる
 ④1本1本形状が違うし、節の横に吹口をつくるので調律に限界がある


どう考えてもまともな龍笛になり得ないノダ!!
(去年1本できたのが不思議)
ただ「とんでもない材料でどこまで本物に迫れるか」という技術的な興味は尽きない。
おまけに守山のイタドリ龍笛は「高音域が楽」と評判もいい。


最終的に10本分の材料を確保したけど、このうち何本が龍笛になるやら…
(使えない龍笛は本当に使い道がないです)



怖くて楽しい笛つくり!!
(それなりにワクワク)







 
 

テーマ :
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中
「さすらいの越天楽吹き」
最近毎朝二日酔い…

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1300本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年は少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」もなんとか読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

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「笛の店 谺堂」から
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