イタドリの龍笛つくり②

節を抜いて吹口をあけた龍パチ(イタドリの龍笛)。いよいよ指穴をあけていきます。
指穴の位置を決める 
指穴の位置は去年つくった龍パチ7号の指穴の位置を紙リボンに写しとって、1つずつ調律を確認しながらあけていきます。龍笛の音程は芝祐靖さんのCDから計測しました。






イタドリの横笛は龍神村の伝承を再現するために試作。龍神村で使われている横笛を借りて音程をあわせれば完成します。試作した「篠笛風音階」の笛のうち音色のいい笛で「越天楽」を吹いていたのですが、本格的な「龍笛音階」で演奏すべく昨年6月にYouTubeの「越天楽」龍笛独奏から計測した音階で5本(龍パチ1〜5号)製作。10月に芝祐靖さんの CDから計測して3本(龍パチ6〜8号)つくっています。その時龍笛とおなじ吹口の大きな龍笛9号も試作しました。
龍パチ1〜5号は少し長いB♭管で調律もアバウト。「音量」を求めた結果すこし大味な音色(残念)。6〜9号は調律はバッチリなのですが本物の龍笛より少しだけ高くなってしまいました(惜しい)。

そこで今回は大晦日に藤白神社で演奏した音色の美しい7号をもとに守山用に3本。AWAYAのゆうさんが龍パチを気に入って6号を吹いてくれているので、芝祐靖さんのCDにあわせた笛を2本つくって出来のいい方を演奏用にプレゼントしようと考えました。
龍ぱちを吹くゆうさん 
龍パチ6号を吹くゆうさん


◎指穴の位置
材料は守山演奏用が龍パチ7号と同じ太さの19ミリ。切り方はワイルドな「龍神すたいる」。ゆうさんの2本は少し細め。「ワイルド」にする必要もないのでノコギリ(ピラニアソー)で切りました。
指穴の位置は7号を参考にしました。イタドリにはマッキー(赤)で印をつけます。指穴の位置が予想からはずれた場合、マッキーならアルコール綿で簡単に消えます。

◎指穴をあける
指穴は最初に少し削って瞬間接着剤を浸透させておきます(上の指穴)。今回は厳密な調律をするのでアートナイフで調律を確認しながら穴の大きさや位置を調整します(左)。「龍神すたいる」でワイルドにつくる場合はナイフで表面を削って内側のスポンジ質に穴をあけます(右)。これなら時間もかかりません。指穴はささくれやすいので棒ヤスリ(マジックサンダー)で削りながらひろげていきます。
指穴の形状 
左の笛は演奏用の10号(最初に小さく削って瞬間接着剤を浸透させます)


◎完成
完成した龍パチ10〜14号(右から)。右端は参考にした7号
完成した龍パチ 
守山用の3本(両端がワイルド)
10号は美しい音色ですが指穴が小さくパワー不足(塗装で改善?)
11号は極端に肉薄で内径が大きい分、指穴も大きめ。ちょっと大味な大音量(少し不満)
12号は一番下の指穴がデカイ(惜しい)

ゆうさん用の2本(両端がきれい)
13号は肉薄で指穴が小さめ
14号は吹口部分がふくらんでいて少し吹きにくい(気にならなければいい笛)

3日には2本だけ。最終的に4日の23時までかかってしまった。さすがに真剣に調律すると時間がかかる。
これを3回塗装して吹口を磨けばホントの完成。10号14号に期待。ほかの笛も塗装したら「別物」に化けることがあるので楽しみです。

5日はいよいよ吹口の大きな龍笛タイプの15・16号。まだまだ冒険はつづく。


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ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
笛仙人・石笛仙人
かつて「ヤッホーおじさん」
今「さすらいの越天楽吹き」

「ドレミ音階」の横笛作家
人気の笛がずっと在庫薄で
週に7日間笛を作っている
年中無休の零細製造業
6日で7本作ると1日休み
貴重な休みは神社で越天楽?

愛読書「口語訳古事記」
ライフワーク「越天楽」独奏
浮世絵(復刻)収集が楽しみ
読み切りで漫画家デビュー
(デビューしただけ)

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

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