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6月28日:迦楼羅さんが可哀想…

28日(金)は京都の笛教室。日程が大阪サミットと重なって大変。電車で行くことも考えたけど、大津市内のホテルを予約して車で前日入り。
朝チェックアウトしてから時間が有り余っていたので三十三間堂へ寄り道。

というのもNHK「歴史秘話ヒストリア」6月5日放送の「三十三間堂 国宝大移動 よみがえる平安の祈り」で三十三間堂を建立したのが「あの後白河法皇だと知ったから。

後白河法皇は平安時代末、平家源氏とわたりあったしたたかな権力者。和歌を歌った歌謡「今様」に没頭して「梁塵秘抄」を書き残し、笛も吹いたらしい。

守山は「越天楽今様」を理解したくて春先に「梁塵秘抄(新潮日本古典集成)」を読破。
慈円上人が「越天楽」の歌詞を残したのは「梁塵秘抄」より後になるけど、2人は慈円の兄、九条兼実を通じて面識があっただろうし、後白河の存在なくして慈円の「越天楽」は生まれなかったかもしれない。

歴史秘話ヒストリア」は国宝に指定されている仏像が長い年月の間に移動されていて、最近の発見による「創建当時の位置」に戻す作業の密着取材という内容だった。
(番組では後白河を「庶民に寄り添う権力者」と持ち上げたりして「ホントカヨ〜」なところもあったが…)

なんと‼️ 二十八部衆像のうち迦楼羅王像龍笛を吹いているではないか‼️
越天楽成立当時の龍笛が拝める」のは願ってもない機会‼️


三十三間堂
三十三間堂(駐車場は45分は無料)


朝早い時間だったので修学旅行生や海外からの観光客もまばら。
おかげでお目当の迦楼羅王像をゆっくり拝むことができた。三十三間堂内の仏像は中央の千手観音坐像(中尊)をのぞいて、すべて等身大‼️
吹いている龍笛も守山のプラ管(笑)と同じ大きさ‼️
守山が確かめたかったのは「運指」。
後白河法皇の要望に応えた仏師が「どの音色」を未来永劫伝えようとしたのか。

運指」を確認して、とんでもないことに気がついた‼️
みなさんはワカルカナ?

迦楼羅像(誤)
迦楼羅王像(誤)











そう‼️ 右手から龍笛がずり落ちている‼️

これでは音が出ないのだ‼️




カリオストロ城の地下で偽札の原版を発見した銭形警部」のようにドキドキ
売店でパンフレット絵葉書を買う。最初の写真はパンフレットを撮影。
そして下の写真が絵葉書だ‼️

迦楼羅像(正)
迦楼羅王像(正)



絵葉書は(たぶん)昭和に撮影されたネガからプリントされたもの。
龍笛の吹口がクチバシから離れているが、下から見上げると吹いているように見えるはず。
左右の指の位置が龍笛に対してバランスがよく美しい。
この「運指」は現在の「運指」にはないが、おそらく責(せめ)の六(ろく)。龍笛のもっとも高音域にあたる音だ。
鋭い高音で、まさに迦楼羅王が吹くのにふさわしいと思える。

迦楼羅王像ができた時は笛を愛した後白河法皇も胸躍らせて像の美しさに見入ったことだろう。
それなのに笛がずり落ちたまま放置されているなんて…


国宝なのに…
迦楼羅さんが可哀想(後白河さんも怒りそう?)


パンフレットと絵葉書を持って事務所に飛び込んだ。対応してくれた若い僧侶は写真の違いに驚いたようだが「自分たちは手をふれることもできない」ので「留意しておきます」とのこと。

皆さんも三十三間堂へ行く機会がありましたら…





テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中
「さすらいの越天楽吹き」

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1300本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年は少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」もなんとか読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
あ、ほどほど飲みも苦手だ

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

お問い合わせは下のリンク
「笛の店 谺堂」から
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