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気温で変化する笛の高さ

Kodama Bamboo Flute

笛の音は気温で高さが変わります
笛の高さ(ピッチ)は気温で大きな影響を受けます。暑いと高くなり、寒いと低くなります。
この「変化」はギターなどの弦楽器と「反対」。混み合ったライブハウスの熱気でギターはどんどん低くなり、反対に笛は高くなります。


気温で変化する笛のピッチ
気温で変化する笛の音(イメージ図)(「まんがでわかる横笛入門」より)


「変化する度合い」は無視できないほど大きく、気温が1℃上がると笛は2セント高くなります。
「20℃で440Hzの笛」は「30℃では445Hz(+20セント)」に「10℃では435Hz(−20セント)」になるのです。
セッションをしない人は「気温の変化」を気にする必要はありません。ところがピアノやギターとセッションする場合、つねに「気温」に注意して「笛の高さ」をコントロールしないといけません。
「嫁さんのピアノに合わせて笛を吹きたい」というのは意外とハードルが高いのです。


さまざまな温度で「440Hzバッチリ」になる笛
インドには「バンスリー」という横笛があります。ところが南は熱帯、北は極寒のヒマラヤ山脈。
1本の「バンスリー」を吹いても南では高くなってしまいますし、北では低くなってしまいます。そこで「夏用バンスリー」と「冬用バンスリー」がつくられているそうです。
「夏用バンスリー」は気温の高い状態でピッチがあうように、あらかじめ「低く」調律しています
「冬用バンスリー」は気温の低い状態でピッチがあうように、あらかじめ「高く」調律しています


谺堂独自 2セント刻みの「気温表示」
谺堂では「夏用・冬用バンスリー」のようにピッチの違う笛を「気温」で表示しています。
「篠笛の持ち方」で笛を吹くとピッチが下がるので「少し高めの笛」を吹かないとセッションできません。「440Hzの笛ください」というお客様に「440Hzより10セント高い笛がいいですよ」というのも変なので、「15℃(で440Hzになる)の笛」を紹介しています。
「もう少し高い方がいい」と言われれば「13℃の笛はいかがですか?」という感じです。
夏でも冬でも「20℃の部屋」にはなりません。エアコンで「25℃」くらいになっているのでは?
そんな感じに理解していただけると嬉しいです。


(夏用の笛)
 440Hzより10セント低い笛 → 25℃で440Hzになるので「25℃の笛」
 440Hzより 8セント低い笛 → 24℃で440Hzになるので「24℃の笛」 (438Hz)
 440Hzより 6セント低い笛 → 23℃で440Hzになるので「23℃の笛」
 440Hzより 4セント低い笛 → 22℃で440Hzになるので「22℃の笛」 (439Hz)
 440Hzより 2セント低い笛 → 21℃で440Hzになるので「21℃の笛」
 440Hzより 2セント高い笛 → 19℃で440Hzになるので「19℃の笛」
 440Hzより 4セント高い笛 → 18℃で440Hzになるので「18℃の笛」 (441Hz)
 440Hzより 6セント高い笛 → 17℃で440Hzになるので「17℃の笛」
 440Hzより 8セント高い笛 → 16℃で440Hzになるので「16℃の笛」 (442Hz)
 440Hzより10セント高い笛 → 15℃で440Hzになるので「15℃の笛」
 440Hzより12セント高い笛 → 14℃で440Hzになるので「14℃の笛」 (443Hz)
 440Hzより14セント高い笛 → 13℃で440Hzになるので「13℃の笛」
 440Hzより16セント高い笛 → 12℃で440Hzになるので「12℃の笛」 (444Hz)
 440Hzより18セント高い笛 → 11℃で440Hzになるので「11℃の笛」
 440Hzより20セント高い笛 → 10℃で440Hzになるので「10℃の笛」 (445Hz)

(冬用の笛)

篠笛の持ち方で演奏する場合は
篠笛の吹き方

「篠笛の持ち方」で笛を吹くと唇が吹口にかぶさるのでピッチが低くなります。この吹き方を「メリ」といいます。
困ったことに「演奏スタイル」で「メリの度合い」が変わるので「靴のサイズ」を合わせるように、一人一人自分に合った「ピッチの合う笛」を吹かなければなりません。

琉球民謡では三線(440Hz)に合わせて笛を吹きます。
本場沖縄の演奏家は「メリ」が強いので20セントほど低くなるようです(10℃の笛がオススメ)
関西で琉球民謡を練習している人は「メリ」もバラバラ(13℃〜18℃の笛を吹いておられます)
谺堂では「試し吹き」もできますので、ピッチの違う笛を吹き比べていただければ「どんぴしゃ」の笛が見つかると思います。一度「15℃の笛がバッチリ」とわかったら、次回は「15℃の笛」をお求めいただければ笛のピッチをそろえていただくことができます。



不明な点はご相談(メール)ください。


テーマ :
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

守山 鷲声

Author:守山 鷲声
1958年秋田市生まれ
「石笛仙人」で動画配信中

笛馬鹿歴25年!!の
「ドレミ音階」の横笛作家
1350本作りました(笑)
いい笛をたくさん作って
悲しみ多きこの世界に
美しい音色を広げたいです
今年も少しスローペース?
めざせ月に2日の固定休!!
今年の笛作り、まだ6本

雅山さんの展示会で
煤竹樺巻の神楽笛を買った
漆の笛は音色が気持ちいい
やっぱり「漆」だよな…

愛読書「口語訳古事記」
「梁塵秘抄」も読破
浮世絵(復刻)収集が楽しみ

笛の起源・クマバチ飼育・
縄文遺跡・山彦など研究

苦手なもの
電話・目薬・ラベンダー
あ、ほどほど飲みも苦手だ

還暦すぎて体はガタガタ
毎月の薬代>酒代なのが涙

朝〜22時は電話応対無理です
お問い合わせは下のリンク
「笛の店 谺堂」から
メールでお願いいたします

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